【WWDC24】Apple Vision Proの国内発売やARKitの最新情報など、XR関連情報をお届け!

6月11日(日本時間)、WWDC2024が開催されました。本記事では、特にApple Vision Proのアップデートを中心に、XR分野での発表をまとめました!

visionOSのアップデート内容をおさらい!

WWDCではvisionOS 2が発表されました。viosinOSもiOSやMacOSと同じように、継続的なアップデートがされていきます。今回は基本機能のアップデートが中心となりました。

まずはフォトアプリに関してです。通常の写真でも独自の機能で立体化。空間ビデオのように奥行きのある表示が可能になりました。

手のひらをあげてタップでホームビューが表示され、さらに手のひらを返すとバッテリー残量の表示やコントロールセンターへのアクセスが可能になります。
手のひらを使ったメニュー表示はMeta Questにも搭載されていましたが、visionOSでも同様の機能を追加した形です。

実際に操作している様子

ユーザーに好評な、Macの仮想ディスプレイもアップデート。年内には4Kディスプレイ2台分に相当する大きさに拡大ができます。

また、トラベルモードは飛行機以外にも電車での利用に対応し、利用シーンが増えました。

日本での発売が決定!

そして、日本での発売も決定。発売日は6月28日、予約は6月14日午前10時からとなります。価格は599,800円から。予約ページも公開されています。

https://apple.com/jp/shop/buy-vision/apple-vision-pro

APIもアップデートされ、QRコードの読み込みをはじめとした機能が充実!

開発者向けのAPIもアナウンスされました。より多くの機能が簡単に使えるようになります。

TabletopKitを用いたアプリのイメージ

Volumetric API:複雑な3Dアプリの同時実行が可能になり、マルチタスクをサポートします。

TabletopKit:作業台やボードゲームなどの、平面に固定するアプリを簡単に作成することが可能に。

Enterprise API:QRコードやメインカメラへのアクセスなどが可能となります。
※Enterprise APIはビジネスでの使用のみを対象としており、機能を搭載したアプリの一般公開はできないようです。

ARKitのアップデートもご紹介!

今回はApple Vision Proで使用できる機能として、5つが紹介されていました。iOSなどでも利用できる機能が多いですが、Room TrackingとObject TrackingはよりvisionOSに向けた機能となっています。

特にObject Trackingでは、3Dモデルをマーカーとして使用し、それを元に実際のオブジェクトをトラッキングすることが可能になりました。これまでにLiDARを用いたスキャン機能を充実させてきたAppleですが、スキャンしたモデルの新しい用途としても期待できます。

まとめ

今回のWWDCでも着実にアップデートを重ねてきたvisionOS。Apple Vision Proの価格面などから、一般への普及はまだ難しいですが、XR業界には大きな影響を与えています。Appleは今後も目が離せない企業の1つでしょう。

本メディアの運営企業である株式会社palanでは、Apple Vision Proの発売から継続的に調査・開発を続けています。「palanAR for Vision」をはじめアプリの開発も行なっています。

アプリの開発はもちろん、Apple Vision Proを使った案件のご相談ベースでも対応可能です。下記よりお気軽にご連絡ください。
https://palan.co.jp/contact

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その他参考、画像引用元:

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/apple-empowers-developers-and-fuels-innovation-with-new-tools-and-resources

https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2024/10100

https://developer.apple.com/documentation/visionos/building-spatial-experiences-for-business-apps-with-enterprise-apis