Geospatial Creatorの強化など、Google I/O 2024に関するARの話題をおさらい!

2024/5/15から16にかけて開催されたGoogle I/O。全体を通して、AIに関する情報がほとんどでしたが、AR関連のアップデートも行われています。

Geospatial Creatorの機能強化

今年は、Geospatial Creatorの強化が発表されました。主にGoogle Mapとの連携が強化された形です。

アップデート内容は2点あり、1点目は、UnityでGeospatial Creatorを使う際、1つのコンテンツを複数箇所に設定することが可能となりました。

2点目は、一部パートナーのARコンテンツをGoogle Map内やストリートビューを使って直接表示する試みが開始。まずはパリとシンガポールで行われています。

基調講演でチラ見せされた、未発表のグラス型デバイスも!

基調講演ではGoogleが主力とするAI「Gemini」のアップデートが中心でした。しかし、そこで公開された動画には、ARグラスと思われるデバイスが使用される場面も。

26:20ごろの動画では、Geminiに様々な質問を投げかけています。その終盤にグラス型デバイスが登場。動画ではスマートフォンからグラス型デバイスの切り替えがとてもスムーズで、そのままの流れで質問を続けていました。

ここで登場したグラス型デバイスに関してGoogleからの発表は確認できていません。動画を見る限りでは以下が考えられます。

  • 有線接続ではなく、ワイヤレス接続で使用可能である。
  • 音声入力が可能。
  • (おそらくカメラを使った)外部の認識が可能。
  • 字幕などのディスプレイ要素がある

似た機能を持つグラス型デバイスとしてはMetaの「Ray-Ban Meta」があります。こちらはディスプレイ機能がなく、スマートフォンと連動して動作するものでした。Googleのデバイスも同じような方向性を目指していると言えそうです。

Googleは以前よりグラス型デバイスが開発中であることを発表していました。2022年ではデモ動画が、23年にはSamsungと共同開発をしていることを発表しています。

今年もその延長と考えて良さそうです。市場に投入されるのがいつのタイミングになるかは分かりませんが、実用レベルに近い状態になっていると考えられます。

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