【2022年版】Unityで使えるAR開発用のSDK、11種類を比較!

AR業界が盛り上がる昨今、様々な企業によりSDKが提供されています。日々新しいものが提供される中で、どのような特徴があるのか比較してみました!

今回ご紹介するのはこちらの11種です!
ARFoundation(ARCore、ARKit) (公式サイト
Lightship ARDK (公式サイト
Vuforia (公式サイト
Pretia (公式サイト
Kudan AR SDK (公式サイト
ToFAR (公式サイト
Wikitude SDK (公式サイト
—ARグラス向けに提供されているもの—
SnapdragonSpaces (公式サイト
LuminSDK 公式サイト
NRSDK (公式サイト
Mixed Reality Toolkit (公式サイト

こちらに簡単な比較表を用意しました。併せてご覧ください。
※機能の全てを載せているわけではありませんのでご注意ください。

ARFoundation
との連携
Plane TrackingFace TrackingImage TrackingObject TrackingMeshingSegmentationHand TrackingBody TrackingEye TrackingMultiplayOcculusionVPSPrice備考
ARFoundation(ARCore)無料
ARFoundation(ARKit)無料VPSはARkitでは対応可能だがARFoundationでは非対応
Lightship ARDK無料大規模マルチプレイ時有料
Vuforia無料一部機能有料
Pretia無料法人は問い合わせ要
Kudan開発時無料
ToFAR無料10万DL以上は有料
Wikitude SDK有料
SnapdragonSpaces無料
LuminSDK無料
NRSDK無料
Mixed Reality Toolkit無料

それでは、早速みていきましょう!

SDKの概要

ARFoundation

Unityが用意している、ARCoreとARKitの差異を気にすることなく開発することのできるフレームワークです。
他社から公開されているUnity用のSDKではARFoundationをベースにしていることや、連携をさせることができるものが多くあります。
便利な反面、ARCoreやARKitに新規で搭載される機能は遅れて実装されることが多いため注意が必要です。

また、ARCoreに限り機能拡張することができ、Geospatial APIなどが利用できます。

Lightship ARDK

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=XLI-Ka_pmiw

Niantic社が提供する、空間認識やマルチプレイに特化したライブラリです。
空間のメッシュ化、セグメンテーション、マルチプレイを特徴としていましたが、新たにVPS機能が搭載されました。

Vuforia

ptc社が提供する画像認識やオブジェクトトラッキングが可能なライブラリです。
端末によらず幅広い機能が利用できることと、古くからあるライブラリのためドキュメントや開発ノウハウがたくさんあることが利点です。
以前は高額な利用料が必要でしたが、価格が改定され使いやすくなりました。

Pretia

引用元:https://arcloud.pretiaar.com/

プレティア・テクノロジーズ社によって提供されている、VPSとマルチプレイに特化したライブラリです。
地点のマッピング、登録、開発までがスムーズにできるよう設計されています。
日本の会社のため、ドキュメントが全て日本語で用意されていることが特徴です。

Kudan AR SDK

引用元:https://www.kudan.io/

日本に本社を構えるKudan社によって提供されるSDKです。画像認識に特化しており、

ハードに依存しない技術のため、最新のモバイル デバイスを必要としないのが特徴です。大量のマーカーを使った画像認識の他、SLAMを使った3Dオブジェクトの実物大表示なども可能です。

ToFAR

SONYによって提供されるSDKです。ToFセンサーを搭載しているスマートフォンが対象ですが、ハンドトラッキングやボディトラッキングなどが高精度で使用できます。

Wikitude SDK

引用元:https://www.wikitude.com/products/wikitude-sdk/

Wikitude社によって提供されるSDKです。
基本的な機能は揃っており、Unity以外のSDKも豊富に用意されています。スマートフォンだけでなく、Hololens2をはじめとした一部のグラス型デバイスにも対応しています。

Snapdragon Spaces

引用元:https://spaces.qualcomm.com/

Qualcomm社の提供する、ARアプリケーションを開発するためのSDKです。Snapdragon Spaces対応のハードウェアと連携し、AR開発をスムーズに行えるとしています。ARグラスだけでなく、スマートフォン用のアプリも作成可能です。
単体では機能が少ないですが、Lightship ARDKと連携することが公表されています。

LuminSDK

LuminSDKは、MagicLeap社の提供するSDKです。MagicLeap1においてアプリを作成する際に、こちらが必要となります。

ただし、MagicLeap2ではOSが変更となりエコシステムが再構築されることから、LuminSDKを使用して継続して開発を行うことができるのかは不明です。

NRSDK

引用元:https://developer.nreal.ai/

Nreal社が提供する、Nrealシリーズのデバイスを開発するためのSDKです。
Androidにのみ対応し、iOSには非対応です。

Mixed Reality Toolkit

引用元:https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/mixed-reality/mrtk-unity/mrtk2/?view=mrtkunity-2022-05

Microsoft社が提供するARアプリ開発用のSDKです。OpenXRなどにも対応しているため、Hololens2だけでなく、スマートフォン、Oculus QuestやLeap Motionなどの開発も可能です。

まとめ

今回はUnity用のSDKをご紹介しました。WebARのライブラリや、独自のアプリで完結するARのプログラムを含めるとさらに数が増えていきます。
どれも役割がはっきりしているので、用途にあわせて選択することが可能でしょう。