Android XRの続報や「Project Aura」の発表など、Google I/O 2025に関するARの話題をまとめました!

2025/5/20〜21に開催されたGoogle I/O。Googleが毎年行う開発者向けのカンファレンスですが、本年はAndroid XRの話題も多く、GoogleのXRデバイス市場参入の機運が高まっています。

本記事ではXRの話題を中心にまとめました!

臨場感たっぷりな会議システム「Google Beam」

「Google Beam」は、6台のカメラを用いて異なる角度から撮影して合成することで、3Dの立体映像として変換し、ビデオ会議をすることができるシステムです。HPと共同開発中で年内に発売予定とのこと。

60fpsで動作するとのことで、快適さも担保されています。

「Google Beam」は、「Project Starline」と呼ばれていたプロジェクトが長い研究期間を経て製品化される形となります。

「Android XR」の続報!グラス型の登場やリアルタイムデモも!

「Android XR」に関して、発表では「Gemini時代に作られる最初のAndroidプラットフォーム」と位置付けています。

Android XRは様々なデバイスに対応でき、室内ではProject Moohanを使って、モニターを使わずに仕事をしている様子、そして屋外ではARグラスを使っている様子が映されていました。Googleは、場所や用途によってデバイスを使い分けていく形を考えているようです。

なお、Project Moohanは今年の後半に登場予定とのこと。後述する「Project Aura」も合わせて、今年は後半に一気にデバイスが投入されていくことになりそうですね。

最後には、メガネ型のデバイスも登場。カメラ、マイク、スピーカー、そしてディスプレイがあるようです。

Ray-Ban Metaをはじめとして、昨今市場に出ているスマートグラスはディスプレイがないまたは単色のものが多いですが、フルカラーのディスプレイ搭載なのは画期的と言えるでしょう。

デモでは検索の他に動画撮影や、道案内、リアルタイム翻訳などが披露されました。

その際、カメラと内部の映像を重ねた映像でミラーリングをしていたのも大きなポイント。おそらく通信環境による遅延がありつつも、安定して動作していました。

Geminiの使用では、画面中央にUIが表示されるのが基本のようです。輝度や視野角などの詳細は不明ですが、屋外である Google I/Oの会場でも、はっきりとみることができていそうです。

特に道案内では、方位と傾きを検知しているような動きを見せています。(下を見ると地図が、正面を見ると道案内が表示されています。)

現在市場に出ているARグラス・スマートグラスでは方位を直接取得できるものがないため、もし方位も取れるとしたら、開発の幅が広がりそうです。

一方で、本デバイスの詳細は明らかになっていません。スタンドアローンでも使えるのか、スマートフォンとの連携が必要なのかや、スペックなどは続報に期待です!

XREALからも「Android XR」デバイス「Project Aura」が発表!

XREALからも「Android XR」デバイス「Project Aura」が発表されました。

ほかのXREALデバイスに比べてより洗練されたデザインとなっており、3基のカメラが配置されています。

おそらく、左右のテンプルに配置されたカメラではポジショントラッキングや手の検出を行い、中央カメラでは写真・動画撮影やGemini AIとのマルチモーダル利用がされるのではないでしょうか。

詳細は6月開催の「AWE 2025」で公開予定。一般向けの発売は 2025年末〜26年初頭を目標に準備中とのことです。

https://www.xreal.com/aura

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000183.000070978.html

「Android XR」のSDKもアップデート!サンプルが扱えるように。

ハードの発表に伴い、「Android XR」のSDKもアップデートされました。Android Studioのエミュレーターサポートや、空間ビデオへの対応などが言及されています。

例年にもましてXRの話題が多かったGoogle I/O。いよいよ準備が整ったことで、今年もXRの話題が盛り上がりそうですね!

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