AR(拡張現実)とは?VRとMR、XRとの違いを解説!

最近よく耳にする用語としてAR、VRなどがあると思いますが、そもそもどういう違いがあるのでしょうか?漠然と知っているけれど、実はよくわかってない…という方向けに、違いを解説していきます!

AR(Augmented Reality、拡張現実感)

ARと聞くと、「ポケモンGO」をイメージとして持たれる方も多いと思います。
そのイメージの通り、現実世界にCGなどを用いてリアルタイムに描画を重ねる技術を指します。「Tiktok」や「Instagram」のフィルター、Zoomで使うバーチャル背景やメイク機能もARの一種です。

スマートフォンを使用することが多いですが、メガネ型のデバイスや、ヘッドセットを使用する場合もあります。

また、CGを組み合わせることが多いですが、音声や触覚などを追加するだけでもARと呼ばれることがあります。

VR(Virtual Reality、仮想現実感)

CGで作られた世界に、リアルタイムに描画を重ねる技術を指します。
ARでは現実世界にアプローチしていましたが、VRではCG世界にアプローチする形です。
VRのシステムは古くからありましたが、一般家庭に普及し始めたのはPSVRやOculus Riftが発売されてからでしょう。

引用元:https://www.playstation.com/ja-jp/ps-vr/


また、ヘッドセットをかぶるイメージが強いですが、必ずしもヘッドセットを必要としません。例えば「チームラボ」の展示のように、周囲をGCで囲まれた空間に何らかのアクションを加えることができればVRの一種と考えることができます。

Virtual=仮想?

余談ですが、Virtual=仮想という言葉が定着していますが、実はこの訳語は正確ではありません。Virtualは「本物ではないが、実質的に同じもの」というニュアンスが近いです。
そのため本来Virtual Realityは「人工的に作られた現実感、人工現実感」という意味です。

訳語が原因かはわかりませんが、日本におけるVRは、現実とは異なる(アニメなどの)世界に入るもの、というイメージが強いです。
しかし、欧米圏におけるVRは、CGだけど実質的に現実と同じ世界、というイメージをもたれることもあります。

MR(Mixed Reality、複合現実感)

きちんとした定義はなく、ARやVRを超えた先にあるもの、というイメージで使われる言葉です。古くはMicrosoftの「Hololens2」などで使用されていた言葉です。
最近ではMetaが開発したデモアプリである「The World Beyond」でも使用されています。こちらはARとVRを自由に行き来するということでMRという言葉が使われています。

XR

XRは特定の技術を指す名前ではありません。
ARやVRなどの領域を包括して使われる言葉です。XR事業というと、ARやVRにこだわらずに事業をするというニュアンスです。

まとめ

XR業界では様々な用語が登場します。
特にARでは見慣れない用語が多く使われていますが、こちらの記事でも用語の一部を解説しています。
合わせてご覧ください。