2022年10月20日、Clusterは「Cluster Conference 2022」を開催しました。
その中で様々なアップデート内容が発表されましたが、本記事ではその概要をお伝えします。
アクセサリー機能
Clusterはクリエイティブ要素として、ワールド、アバターの2つを位置付けていました。そこに続く第3の要素として、アクセサリー機能が追加されます。
アクセサリーはアバター、位置、ワールド、タイミング問わず付け替えが可能です。
また、アクセサリーはオリジナルで制作することも可能。12月にはアクセサリーストアが新規開設されます。
スクリプト対応
ワールド作成時にスクリプトに対応することも発表されました。対応言語はC#ではなく、JavaScriptとなります。
Unityでワールドを作成する「Creator Kit」だけでなく、バーチャル空間上でワールドを作成する「ワールドクラフト」でも使用することが可能です。
また、スクリプトを埋め込んだアイテムをクラフトアイテムとして売買することも可能です。
スクリプトの使用例として、ドアの開閉や、エレベーターの作成なども披露されています。
詳細はnoteでも公開されています。
ソーシャル
音声ノーマライズと、ノイズキャンセリングの実装が発表されました。
音声ノーマライズはそれぞれの音量を自動で調整する機能、ノイズキャンセリングは音声以外のノイズを除去する機能です。
これにより、声が小さくて聞こえない、大きすぎる、雑音が聞こえるなどの問題が解決されます。
（設定でON/OFF切り替えを行うことが可能です。）
VRの8点・10点・11点トラッキング対応
Clusterの参加人口が増えており、イベントにも多様性が出てきたとのことです。
ダンスイベントも増えており、より動きを滑らかにするためトラッキング対応数が増えることとなりました。
ワールドクラフトの機能強化
ワールドクラフトではアイテムの自由度が上がったものの、BGMなどの変更はできず、環境面ではまだ自由度が低い状態でした。
アップデートではスカイボックスやBGMの変更が可能となります。
さらにフレンド以外ともクラフトができる「パブリッククラフト」も実装され、より大きな枠組みでクラフトすることが可能です。
アバターストアの開設
現在あるストアはアイテムのみで、アクセサリーが12月ごろに開設されますが、さらにアバターストアも開設されます。リリース日は来春が予定されています。
ストアではお試し機能や、ペデスタルによるアバターの設置が可能となります。
カメラ機能の強化
カメラは大幅に強化されています。
UIが一新され、より直感的に利用できるようになったほか、カメラをワールドに固定することが可能となります。他の人のカメラも見えるようになるため、集合写真などが撮りやすくなります。
さらにフォーカス機能も実装され、現実と同じようにぼかしの表現が可能となりました。自動でフォーカスする機能もあるとのことです。
この機能はVRで先行リリースされますが、スマートフォンにも実装されるとのことです。
まとめ
様々なアップデートが発表されたCluster。今回のアップデートによって、自由度や機能面においてはVRChatなどの競合と遜色ないものとなりそうです。クリエイターエコノミーやプラットフォームを選ばないアクセス性という面では、かなりの優位性を持っていると考えられます。
今後のアップデート方針も発表されており、さらなる発展が期待できます。
最後にはワールド中にアイテムが登場した他、メディア向けにCluster上でのインタビューが案内されており、VRSNSとしての本領が垣間見えたイベントとなりました。
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