ARといえばエンタメ分野での活用をイメージする方が多いかもしれませんが、実は教育分野とARの相性も非常に優れています。
最近では教科書やテキストにARが活用されている事例も増えています。
今までの教科書では二次元的にしか表現することができなかったイラストや写真を、ARを活用することでそれらを三次元的に表現することが可能になりました。
またARはスマートフォンやタブレット端末さえ手元にあれば体験することが可能で、手軽に体験できるというのも魅力の一つです。
今回は教育分野でARが活用された事例として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が提供するARコンテンツについてご紹介していきます。
1. 「ARで遊べる!学べる!JAXAといっしょに月探査」
「ARで遊べる!学べる!JAXAといっしょに月探査」とは、JAXAが監修している、スマートフォンのアプリと連携しながら遊んで学べるARの絵本です。
アプリ内カメラから絵本にスマホをかざすと3Dで観測機器などを見ることができます。
例えば2007年に打ち上げられた月探索機「かぐや」をARで学ぶことができます。3Dで表示された「かぐや」の横には、大きさ等の情報も横に文字で浮かび上がります。
さらに「かぐや」が実際にどのように月の周りを探索しているのか、その様子を動くARで解説されているため、イメージしやすくなっています。
他には月の上を歩いている宇宙飛行士が喋りかけてきたりする演出もあったりと、とても面白い内容になっています。
アプリダウンロード
iOS
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※絵本「ARで遊べる!学べる!JAXAといっしょに月探査」を用いることでアプリで遊べます
2. JAXA宇宙科学研究所「宇宙科学探査交流棟」
宇宙科学探査交流棟(JAXA相模原キャンパス)では、
さまざまな大学、研究機関、民間企業等とJAXAの職員との相互交流を促す機能と、長年親しんでいただいた宇宙科学研究所の展示室の機能をさらに充実させ、統合した施設です。宇宙科学に関連する技術開発・科学成果や今後の計画を皆様に紹介するとともに、様々な人々が出会ったり、意見交換や交流をしていただける場として機能します。
公式HPより引用
このように宇宙空間に関する知識や、意見の交換場としての役割も果たしています。
展示の一つに、小惑星「リュウグウ」のサンプルレプリカが置かれています。
そこに設置されているQRコードを読み取ると、小惑星リュウグウの破片を調べる様子がARで表示されます。
ARを活用することで展示品の理解をさらに深めることができますね。
まとめ
今回はJAXAが提供するARコンテンツについてご紹介しました。
今までは教科書や参考書では、二次元のイラストや写真でしか表現できなかったものが、ARを活用することで立体的なイラストから情報を理解することが可能になりました。画像認識ARなら、既存のイラストや写真にプラスαで手を加えるだけでARを表示させることができるため、非常に便利だと思います。
また最近ではWebARを誰でも簡単に作成することができるプラットフォームも登場しています。
例えばpalanARはオンラインで簡単にARが作成できます。画像認識ARをpalanARのフリープランでも作成することができるので、気になった方はぜひ体験してみてはいかがでしょうか。