WebARとアプリARの違いは?それぞれのメリット・デメリットを解説!

ARには使用媒体によって大きく2種類、「WebAR」と「アプリAR」に分けられます。
この2つにはそれぞれのメリット・デメリットがあり、どういった体験を提供したいかによって使い分けることが理想です。
本記事では両者の比較をしてみました!

ARやVRなどの基本用語については下記をご覧ください。

WebAR

WebARとは、WebページへアクセスするだけでARを体験することができるものです。

メリット
・手軽に、幅広い層にアプローチが可能
・開発に詳しくない人でもARが作成可能なサービスも

デメリット
・アプリに比べ作成の自由度や精度が低い場合がある
・継続した体験を得られにくい

順番に見ていきましょう!

メリット

・手軽に、幅広い層にアプローチが可能

非常に手軽に体験をすることができる他、端末やOSを選ばないため非常に幅広い層にアプローチすることができます。
たとえば下記のURLにアクセスし、すぐ下の画像にかざすだけでARを体験することが可能です。

https://palanar.com/ar_contents/a1ac3d4b7f278fcc

・開発に詳しくない人でもARが作成可能なサービスも

技術職ではない人やコードが書けない人でも気軽にARを作成することができるサービスもいくつか登場しています。
たとえば、本メディアの運営会社であるpalanでは、palanARというサービスを提供しています。

デメリット

・アプリに比べ作成の自由度や精度が低い場合がある

アプリARに比べ利用できる機能が少ないため、ARの体験の自由度が低くなりがちというのが挙げられます。
また、利用する技術によってはARの精度が低くなってしまうこともあります。ただし、8th Wallと呼ばれるライブラリを活用することで精度の問題はクリアできるでしょう。

引用元:https://www.8thwall.com/

・継続した体験を得られにくい

URLを押すだけで体験が完了するため、キャンペーンやイベントなどでの使用に向いている反面、継続した体験を提供するためには工夫が必要です。

アプリAR

アプリARとは、AndroidやiOSのアプリストアからアプリをダウンロードすることでARを体験することができるものです。

メリット
・ARの精度が高い
・継続した体験を得られやすい

デメリット
・アプリをダウンロードしてもらう必要がある
・iOS、Androidでできることに差がある
・開発に時間がかかる場合がある

palanARでは、一部のプロジェクトはアプリで体験することもできます。手順や精度を比較してみると良いでしょう。
順番に見ていきましょう!

メリット

・ARの精度が高い

使用する技術にもよりますが、一般的にWebARに比べて精度が高いとされています。
先程のの動画では、WebARでは不安定にぶれていた「ThankYou!」の文字がアプリARではほとんどブレることなく表示されています。(0:37~)

さらに、アプリでは様々な企業がライブラリの開発を続けているため、新しい機能が追加されやすく表現の幅が広いことも特徴です。
たとえば最近ではVPSと呼ばれる、現実世界における端末の位置や角度を認識した上でARを表示する機能がよく取り上げられています。WebARに比べ、ライブラリの選択肢や精度が高いため、より理想に近いARが作成できる可能性があります。

・継続した体験を得られやすい

アプリではAR体験以外に様々な機能を加えることができます。うまく体験設計をすることができれば、継続的にユーザーに使用してもらうことができるでしょう。

デメリット

・アプリをダウンロードしてもらう必要がある

様々な体験設計が可能な反面、アプリをダウンロードすることそのものが体験へのハードルとなってしまいます。
外出した先ですぐに体験してもらうといった場合には不向きです。

・iOS、Androidでできることに差がある

基本的な機能は問題ありませんが、最新の機能を使用する場合、iOSとAndroidで差が出てしまう場合があります。たとえば、手を認識するハンドトラッキングや体全体を認識するボディトラッキングはiOSで実装が可能ですが、Andoridでは実装が難しい場合があります。

・開発に時間がかかる場合がある

Webとは異なり、各アプリストアに出す際に審査が必要となります。審査自体に数日かかることに加え、不合格になってしまうと修正と再提出でさらに開発期間がかかってしまいます。

まとめ

WebARとアプリARのメリット・デメリットを比較してきました。
まとめると下記のようになるでしょう。

もちろん、利用目的によって上記に当てはまらない場合もあります。
他のAR事例から近いものを参考にしたり、palanARのようなサービスを利用して自分でWebARを作成してみると、よりイメージが膨らむでしょう。