今年のGoogle I/Oでは何が発表される?AR分野における1年の振り返りと発表予想してみた!

2023年のGoogle I/Oが5月11日の午前2時(日本時間)に開催されます。毎年、ARCoreのアップデートをはじめとする、様々なAR分野の発表がされています。

今年はどういった発表がされるのか、昨年のGoogle I/Oの発表を振り返りながら予測をしていきます。

昨年のAR関連発表まとめ

昨年発表された、AR関連のニュースは大きく2点ありました。簡単におさらいしていきましょう。

・グラス型デバイスのデモ映像公開
・Geospatial APIの発表

グラス型デバイスのデモ映像公開

2022年の基調講演より抜粋

昨年はグラス型デバイスが発表されており、話題を呼びました。

デモ映像では自動翻訳をしている光景がみられましたが、記事執筆時点では続報がありません。今年の発表内容に含まれるのか、どういった位置付けのデバイスとなるのか注目です。

Geospatial APIの発表

昨年から今年にかけて、様々な会社からVPS機能がリリースされています。屋外で使う新しい表現が模索されるきっかけとなりました。
その中でもGeospatial APIは体験前のスキャンが不要で、街中などで使える特徴を持っているためユーザーに気軽に体験してもらうことができるとして、よく使用されています。
その後もアップデートを重ねており、使いやすくなっています。

昨年の内容について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

最近のトレンド

アプリを使わないAR/VR(WebXR)

AR業界では昨今、VPSに加えてWebAR/VRについて、GoogleとNiantic(8th Wall)が力を入れています。
Googleではクラウドストリーミング技術を活用したサービス「Immersive Stream for XR」を発表しており、すでにKDDIやフォードなどに導入されています。

生成系AIとの組み合わせ

社会的なトレンドとして、Chat GPTをはじめとする生成系AIが挙げられます。この分野にはGoogleも力を入れており、日々様々な発表をしています。
XR業界に目を向けると、生成系AIとAR/VRの組み合わせはユーザーや企業の間ですでに試みられており、相性も悪くありません。

例えば、8th Wallが開催する「Sky Effects Challenge」でもいくつかの賞に、生成系AIを使用した作品が選ばれています。

Google I/O2023の発表予想!

グラス型デバイスの続報

昨年発表されたグラス型デバイスの続報や、発売時期の発表が期待されます。
グラス型デバイスはコンスタントに市場に登場していますが、価格や性能の観点から、VRヘッドセットほどは普及していません。
もしGoogleから発売された際には、今以上に話題になっていくでしょう。

生成系AI×AR

生成系AIの発表は大々的にされると予想されます。一口に生成系AIといっても文章・画像・3DCGなど様々な分野があるため、どういった形のものが出るかはわかりません。(既存のサービスと組み合わせるといったことはすでに発表されています。)

クラウド上で動作するものになると考えられるため、「Immersive Stream for XR」のようにクラウドとWebARと組み合わせて、新しい体験ができるようなサービスが登場する可能性があります。

まとめ

今年も開発者向けのカンファレンスが相次いで発表されていく季節となりました。

Google I/Oの発表内容によってAR業界のトレンドや、今後の動向の予想をすることもできます。日本時間では午前2時からと深夜になってしまいますが、お時間のある方は覗いてみると、雰囲気が楽しめるかもしれません。