新しいミラーワールド「バーチャル瀬戸」がCluster上に公開!

2022年11月13日、VRSNSであるCluster上に「バーチャル瀬戸」がオープンしました。
舞台となる愛知県瀬戸市は、やきものの街として有名で、やきものの代名詞である「せともの」の由来の地でもあります

バーチャル瀬戸は、やきものの産地を感じられるノスタルジックな小径や散歩道、やきもの専門店などの瀬戸の風景を仮想空間に再現した場所とのことです。

バーチャル瀬戸へ行ってみた!

バーチャル瀬戸はこちらから入場が可能です。

入ってみると、尾張瀬戸駅の前からスタートしました。街並みの再現がしっかりとされています。
360度画像やフォトグラメトリでスキャンしたものではなく、一つ一つが3Dモデルとして制作されており、存在感を放っていました。また、スケール感もリアリティがあり、道路の広さや、建物の大きさも実際に訪れた際に感じたものと近しいものを感じました。

さらに、バーチャルらしい展示として、様々なアバターを入手可能な「アバターセンター」、移動用としても使えるゴーカートが用意されていました。

また、本ワールドだけでなく、瀬戸市で行われている「Seto CG Kid’s Program」に参加した子供たちと一緒に作り上げた街である「バーチャルせとランド」との相互連携もしているようです。
記事執筆時点では、昨年オープンした「バーチャルせとランド2021」と行き来ができ、春からは「バーチャルせとランド2022」との連携も予定されています。

各地で試みられるミラーワールド

昨今では様々な自治体がバーチャル空間上にミラーワールドを作る試みをしています。
イベントの一環として作成しているものや、現実の街との相互連携を予定しているものまで様々です。

一方で、ミラーワールドへ継続的に訪れる人が減っていく「過疎化」も問題になっており、運営の仕方が問われています。

成功している例としては、株式会社HIKKYが行っている、現実の都市をバーチャルらしく再構成した「パラリアルワールドプロジェクト」です。こちらは同社が行なっているイベント「バーチャルマーケット」の会場として使用されており、多くの来場者の目にとまっています。

他にはKDDIが「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の一環としてCluster上で開催している「バーチャル渋谷」では継続的にイベントをおこなっており、「バーチャルハロウィン」ではこれまでにのべ100万人が来場しています。

両者に共通することは、現実の場所をバーチャル空間に合わせて再構成している点、そしてイベントの会場として積極的に利用している点です。
特にバーチャル渋谷では継続してイベント開催を行うことで、場としての認知を高め、ユーザーを定着させることに成功しています。

ミラーワールドは作って終わりではありません。
継続的に運用する場合は、いかに人を惹きつけるかが今後の焦点となるでしょう。
今回訪問したバーチャル瀬戸では、アイデアの募集フォームがありました。作って終わりではなく、継続して使うために様々な施策をしており、今後に注目です。