都市スケールを対象にしたVPSが可能になるARの技術「Immersal」とは?他サービスとの違いって?

アフターコロナを見据えて、ますます注目されているARの技術VPS。今回はその中でも都市スケールの広範囲を対象にすることができる「Immersal」をご紹介します。

VPSとは?

VPS(ビジュアル ポジショニング システム)とは、VPSは、画像認識の技術等を用いて現実世界の位置合わせを行うことにより、端末がある場所や向きを特定する技術のことです。ARで話題になっている技術ですが、自動運転などでも使用されている、応用範囲の広い技術です。

Immersalとは?

Immersal(イマーサル)はフィンランドに拠点を置く会社、または同社の出しているVPSを使用するためのプロダクト(Immersal SDK)を指します。
本記事ではImmersal SDKについてご紹介します。

サービスの特徴

一番の特徴は、VPSの対象範囲の広さです。Immersalでは建物全体や、街の1ブロック全体など、他社では難しい超広範囲を対象にすることができます。

Unity用のSDKが公開されており、iOS、Android問わず使用することができる他、Nreal LightやMagicLeapのようなARグラスにも対応しています。

他サービスとの違い

VPSとして広く使われているサービスに、Geospatial API (Google)、Lightship VPS (Niantic)などがあります。それぞれのサービスと比較してみましょう。

Gospatial API

Geospatial APIは、GoogleMapのデータを元にしています。事前にスキャンによる登録が不要な反面、GoogleMapでみられない場所(建物の中、公園の中など)では精度が落ちてしまいます。23年5月に開催されたGoogle I/Oで「Geospatial Creator」というAR作成用のサービスを発表し、作成が簡単になりました。

Lightship VPS

Lightship VPSはあらかじめ様々な地点が登録されていますが、必要であれば自分でスキャンを行い、新たな地点を追加することも可能です。
手軽に利用できる反面、1つの地点では半径10m以内での体験となるため、街中を歩き回るような体験には不向きとなります。

まとめ

Immersalは街中だけでなく、建物や特定の敷地内など様々なところで強みを発揮します。街全体がARで覆われるような表現はもちろん、ARを使った道案内やゲームといった、歩き回るようなコンテンツも作成可能です。直近では、フィンランドにあるNokia Arenaで5GとARを掛け合わせた体験の構築を発表していました。

また、Immersalは8th Wallと組み合わせる例も公開しており、Webへの活用も視野に入れることができます。

アプリ、Web問わず、とにかく広い場所に対してARで表現する場合は最適な選択肢の一つになるでしょう。