本メディアを運営する株式会社palanの提供するサービス「palanAR(パラナル)」。誰でも簡単にARを作成できるサービスを目指して日々機能追加や改善が続けられています。
本記事では、執筆時点でのpalanARの機能や事例についてご紹介いたします。
AR作成サービス「palanAR」とは?
「palanAR(パラナル)」は誰でも簡単に、WebARを作成できるオンラインツールです。
AR名刺や商品プロモーションなど様々なシーンで使われるWebARの作成を無料(フリープラン)で試すことができ、商用利用可能なプランや、8th Wallの技術を利用した、より高性能なARが利用できるプレミアムプランもご用意しています。
直感的な操作により、Web制作やAR作成のプログラミング知識がなくても簡単にARを作ることが可能です。2019年のサービス開始以来、イベントや教育、プロモーションなど20,000以上のARを作成いただいております。
どんなARが作れる?具体事例まとめ
palanARを導入いただいている事例としては下記のようなものがあります。
凸版印刷、福岡地所、palanと共同でWebARを活用した地域の回遊を促すサービスの実証実験を開始
こちらはpalanARを用いた街歩きコンテンツとなります。観光や町おこしなどの一例となりますが、ARを使うことで、現実の街歩きにプラスした体験をしていただくことができます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001195.000033034.html
AR表紙:全国曹洞宗青年会の広報誌『SOUSEI』
画像認識を用いたAR表紙です。一見最先端技術に縁遠いイメージを持たれる領域ですが、世界観とマッチした施策で話題となりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000169.000028239.html
来場者向けコンテンツ「チラシAR」:メ~テレ(名古屋テレビ放送)主催イベント「サクラベツイン」
イベントの来場者に向けて制作されたARとなります。チラシにスマートフォンをかざすことでイベント映像の動画や、マップの建物からイベント情報が飛び出してくるARとなります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000028239.html
謎解き、自由研究、御朱印など、他にも様々な事例が!
palanARでは様々なシーンで利用されています。エンターテイメントや観光だけなく、学校や博物館のイベントや記念行事にも利用されています。
下記の関連記事や、palanARの「AR活用事例」、「サンプル」なども合わせてご覧ください。
palanARで作れるARの種類
palanARでは様々なARを作成することができます。
使用できる素材も多岐に渡り、画像(jpg, png, webp)動画(gif, mp4) 、3Dモデル(glb, gltf, obj , fbx)、効果音やBGMとしてmp3が使用できます。
※3Dモデルはglbの使用が推奨されています。3Dモデルによる各拡張子の違いはこちらもご覧ください。
フリープラン・レギュラープランで8種類、プレミアムオプションではさらに4種類が使用可能(※)。加えてボリュメトリックオプションやImmersal VPS ARといったプランも用意されています。
また、palanARはノーコードでARを作ることができますが、レギュラープラン、プレミアムオプションではコード編集も可能です。コード編集を使うことで、より柔軟なARを作成することができます。
各プランの料金や作成できるAR数に関してはこちらをご覧ください。
※プレミアムオプションの作成個数は1オプションにつき1つとなります。
8種類のARが作成できる「フリープラン」・「レギュラープラン」
フリープランでは3個、レギュラープランでは10個のARを作成することが可能です。(作成数に関しては、オプション等で追加が可能)
作成できるARは全部で8種類。ARマーカー、画像認識、ARマーカーなし、フォトフレームでは様々な動きや機能をつけることができます。
平面認識、顔認識AR、GPS AR、ぬりえARについてはβ版となり、上記の4種類に比べ、機能が制限されています。
ARマーカー・画像認識
文字通り、マーカーや画像を認識し、そこを起点としてARが表示されます。これらは1つのマーカーだけでなく、複数のマーカーを使いARを出し分けることが可能です。
ARマーカーなし
特にマーカーの類を使用せず、そのまま空中に表示されるARです。どこでも体験できる最もシンプルなARとなります。
フォトフレーム
画面にぴったり張り付いたコンテンツとして、写真を撮影する際のフォトフレームを作成することが可能です。
平面認識
3Dモデルを表示するARです。部屋や地面に3Dモデルを出したい時に便利です。
顔認識AR
顔を認識してARを表示していきます。
GPS AR
GPSを使用して、特定の場所にARを表示することが可能です。WebARとして表示する場合は精度があまり良くありませんが、後述するアプリを使用することで、精度が高くARを展開することができます。
ぬりえAR
塗り絵を撮影することで、ARとして使用することができます。
事前に塗りたい塗り絵をアップロードしてARを作成し、体験時に、塗った台紙を撮影します。
より高精度なARが作成できる「プレミアムオプション」
プレミアムオプションでは4種類のARをご用意しています。
プレミアム画像認識
文字通り画像を認識し、そこを起点としてARが表示されます。通常プランとの大きな違いは精度です。プレミアムオプションの方がブレが少なく、マーカーに張り付くような演出が可能です。
プレミアム平面認識
通常プランではイベントなどを設定することができませんが、プレミアム平面認識ではイベントをつけることで様々な表現が可能となります。
ARとして表現をしたいけど、マーカーを用意できない時、最も使い勝手が良いものになります。
プレミアムポータルAR
現実世界にポータルと呼ばれる扉を出現させ、潜ると別世界に行くような演出ができるARです。
プレミアム空のAR
空を認識してARを出すことができます。巨大なものを出す際や、何かが飛んでいるような演出に便利です。
3Dスキャンしデジタル化した映像を表示できる「ボリュメトリックオプション」
人物の動きを衣装も含めてそのまま3Dスキャンしデジタル化するボリュメトリックビデオを、palanARを使用して表示することができます。
広範囲の位置情報ARを得意とする「Immersal VPS AR」
広範囲に高精度な位置情報ARを実現する「Immersal VPS」を組み込んだARです。従来は難しかったスタジアムやビル、街全体をマーカーとすることが可能です。
スマホやARグラス、VRヘッドセットにも対応!
palanARはWebARの作成が中心となりますが、様々なデバイスでAR体験することが可能です。
スマートフォンのアプリ(iOS、Android)だけでなく、ARグラスであるXREAL Air、XREAL Light(旧Nreal Air、Nreal Light)、VRヘッドセットであるMeta Quest Pro、Meta Quest2、そしてPico 4に対応しています。
アプリをインストールしたのち、idを入力することでAR体験をすることができます。
※体験できるARや、動作するイベントは一部のみとなります。また、WebARと表示のされ方が異なる場合があります。
AR作品コンテスト「palanAR Summer Challenge2023」も開催中!
palanARでは、ARの可能性をさらに広げ、多様なアイデアと表現を生み出す機会を提供するため、「palanAR SUMMER Challenge2023」を開催しています。
今回のコンテストでは、XR分野で活躍しているNianticとPICOに協賛いただいており、賞品としてNianticグッズやPICO 4などをご用意しています。
また、参加登録をするだけでプレミアムプランがお試しで3つまで使用できる特典もございます。この機会にぜひお試しください。
【作品募集期間】 2023年7月7日(金)12:00 〜 8月21日(月)12:00
※過去作品の応募も可能。また、応募後にARの編集も可能です。
イベントページ:https://palanar.com/contest/summer_challenge_2023