最近「フォトグラメトリ」という言葉を聞く方も多いのではないでしょうか?
フォトグラメトリとは、複数枚の写真をもとに、3DCGを生成する技術のことです。近年のスマートフォンの進歩や機械学習といった技術の進歩のおかげで、気軽にフォトグラメトリを試すことができるようになりました。
今回はフォトグラメトリのアプリを使って3DCGを生成し、WebAR作成サービスであるpalanARにアップロードすることでARとして表示してみます。
フォトグラメトリのアプリを使おう!
Appleが力を入れていることもあり、iPhoneで作成されることが多いモデルたちですが、実はAndroid・iPhone問わずモデルを作成可能です。
ただし、精度や綺麗さに関してはLiDARが搭載されているiPhoneのProシリーズ、iPad Pro(第5世代)などが優れていますので、本物そっくりの綺麗なモデルを作りたい!という場合はそちらを使用すると良いでしょう。
スキャンアプリ紹介
ここでは、フォトグラメトリのアプリをいくつかご紹介します。
WIDAR(Android・iOS)
無料でスキャンから書き出しまで行うことができるアプリです。
スキャン・モデルの編集・シェアと欲しい機能が一通り揃っています。
LiDAR搭載の端末を使用することでより正確なモデルが作成可能です。
本記事ではこちらを使用します。
Polycam(Android・iOS)
使用回数に制限がありますが、無料で撮影とモデルの作成まで行うことができます。
出力形式はGLBで、fbxなど他の形式で出力したい場合は課金が必要です。
使いやすく精度も良いアプリです。
3d Scanner App (LiDAR搭載のiPhoneまたはiPad Proのみ)
無料で使える、綺麗なモデルを作成したい方向けのアプリです。
小物から部屋まで様々なものを撮影できますが、あまり小さすぎるものは苦手なようです。
スキャンしてみよう
アプリを落としたら早速スキャンしていきましょう!
「photo」画面に移動し、撮影をしていきます。
撮影枚数が多ければ多いほど正確なモデルが作成されます。(処理の時間が多くなります)枚数にもよりますが、スキャンしてからモデルの生成までは5〜10分程度かかります。
生成できました!
この状態で色の調整や、簡単なモデルの編集をすることもできます。
例えば「Crop」からいらない部分を削除することが可能です。
モデルができたら、右上のアイコンから共有しましょう!
今回はGLTFをクリックします。すると共有先が選べるので、お好きなアプリに共有してください。
共有したファイルを解凍すれば準備は完了です。
palanARでモデルを表示する
早速palanARにアップロードして表示してみましょう!
palanARにアクセスし、ログインします。(アカウント作成が必要です)
palanARでは様々なARが作成できます。お好みで選択してください。
本記事では「顔認識AR」を使用します。
「ファイルを選択」から、先ほど解凍したファイルを選択します。
GLTF>2022-mm-dd-hh-mm(日付と時間)>3Ddata.glbと移動し、3Ddata.glbを選択しましょう。
いい感じに位置や大きさを調整したら…
AR体験ボタンを押します。
すると、QRコードが発行されるので、スマートフォンで読み込んでみましょう。
うまく表示できました!
最後に、本記事で作成したWebARを掲載します。ぜひ体験してみてくださいね!
palanARとは?
「palanAR(パラナル)」は本メディアを運営する株式会社palanが提供する、誰でも簡単にWebARを作成できるオンラインツールです。
AR名刺や商品プロモーションなど様々なシーンで使われるWebAR作成を行うことができます。作成できるARの種類は執筆時点で9種類。
操作が簡単なので、Web制作やAR作成の知識がなくても簡単に作ることが可能です。
2019年のサービス開始以来既に1,500社以上、6,000以上のARを作成いただいています。サービスURL: https://palanar.com