現地時間で6月6日〜10日まで開催されているWWDC22。AR関連のニュースが大きく3点発表されています。本記事ではその概要をまとめました。
RoomPlan
RoomPlanはLiDARを使用したリアルタイムスキャンのAPIです。
昨年「Object Capture」を発表しましたが、その延長線上にある技術といえそうです。
スキャンの様子をリアルタイムにみたり、スキャンした部屋の全体像をその場で確認できる機能が搭載されます。
出力はUSDまたはUSDZで行われ、その中に検出された家具の種類や寸法などの情報も含まれるとのことです。
詳細はこちらからご確認ください。
https://developer.apple.com/augmented-reality/roomplan/
ARkit6
ARKit6で主に発表された機能追加・改善は以下の通りです。
- 4Kのビデオキャプチャ対応
- Location Anchorsに東京を含む新しい都市の追加
- モーションキャプチャの機能向上
4Kのビデオキャプチャ対応
バックカメラを使用して4Kビデオのキャプチャを撮ることができる機能です。映像制作やビデオ編集へ適した機能となりそうですが、機能の仕様にはiPhone 11以降またはiPad Pro(第5世代)が必要です。
また、露出の調整やフォーカスの操作も可能になりました。
Location Anchorsに東京を含む新しい都市の追加
対象都市は東京の他、モントリオール、シドニー、シンガポールが記載されています。
VPS(ビジュアル ポジショニング システム)の機能はAppleが先駆けて実装していましたが、その対象都市はアメリカの都市を中心とするものでした。
しかし、5月にGoogleやNianticが相次いで世界規模の対応を発表しています。
この流れに対し、Appleも主要都市をカバーし追従していくようです。
詳細はこちらからご確認ください。
https://developer.apple.com/augmented-reality/arkit/
Metal3
MetalはグラフィックスAPIです。そのためARに特化した機能というわけではありませんが、機能強化されることでAR体験の向上が期待できます。
特にM1や(今回発表された)M2などの、Appleシリコンの性能を活用することによるリソースの読み込みの高速化や、最大フレームレートが向上するなどの体験の向上が期待できます。
まとめ
以上、AR関連のニュースについてお伝えしました。
5月より続いたAR関連企業の発表会ラッシュもひとまず区切りとなりそうです。
関連ニュースは下記にまとまっていますので、併せてご覧ください。