この数ヶ月で一気に事例が増えてきた画像生成AI。様々な業界で利用の試みがされていますが、AR業界も例外ではありません。
散発的に事例が登場している中、8th Wallが画像生成AIとWebARデモの解説をブログにて行いました。
公開された3つの事例
ブログでは、画像生成AIを使用することでアイデアを素早く具現化することや、3Dモデルに使用するテクスチャの生成が可能になるとしています。
画像生成AIにはMidjourneyをはじめとして、DALL·E 2やBariumAIなどの様々なものがありますが、それぞれに得手不得手があります。デモを見ていると、場合によって使い分けている様子です。
今回は具体例として、Ian Curtis氏によって作成された3つのデモが掲載されています。
VPS Portal
こちらでは、ホログラムとして出てくる顔を含めた全てのテクスチャを、DALL·E 2を用いて生成しています。ARの表現としてはLightship VPS for Webを使用して位置合わせを行なっています。
Robot Parallax Phone
こちらでは、画像認識を使ってスマートフォンの中にロボットがいるような表現をしています。
スマートフォンが箱のようになるという、表現としても面白いARです。
ロボットのテクスチャの一部に、BariumAIから生成されたテクスチャが使用されています。
Portal – AI Generated Image Textures
こちらは落ちてきたブロック群をある一点から見ると、一枚の絵となるパズルです。
落下してくるブロックを含め全てのテクスチャが DALL·E 2で生成されています。
(このARはこちらのリンクより体験することができます。)
まとめ
今回の事例をてみると、画像生成AIはテクスチャを生成するために非常に有用だとわかります。
また、8th Wall以外でもAR業界では様々な試みがされており、その場で画像を生成している例もあります。(こちらはアプリのようです。)
画像生成AIを商業利用する際には権利的に問題がないか確認が必要ですが、うまく利用することができれば、新しい表現方法として広がっていくことでしょう。