AR✕謎解き活用事例 12選まとめ

観光・集客プロモーションの手段のひとつとして近年注目されているのが、「謎解きイベント」です。

単なる観光地巡りとは異なり、参加者は地域の歴史、文化、自然など、普段は見過ごしがちな魅力を発見することができます。

一方的な情報発信とは違い、ゲーム感覚で体験できたり、同行者と相談しながら謎を解いたりと、体験を通して記憶に残るようなコンテンツを提供することが可能です。

また、「謎解きイベント」に最先端技術であるAR(拡張現実,Augmented Reality)を組み合わせることで、より一層魅力的な体験を提供できるようになります。

本記事では、ARと謎解きを組み合わせた活用事例を、IP(キャラクターなど)とコラボレーションしているもの、していないものに分け、ご紹介します。

非IP系

岡山市『レキシふたたび謎物語 シーズン2』

画像引用元:https://www.sanyonews.jp/sp/article/1624617?rct=prtimes_chushikoku

ストーリーはこの企画オリジナルの歴史創作小説で、歴史上の人物とプレイヤーをつなぐ存在『内海 国晴』を通して現実と虚構を行き来するストーリーになっているようです。

また、こちらは以前実施したものの反響から作られた続編で、前作と比べ倍のボリュームになっています。専用のアプリを利用するタイプで、複数の謎解きから1ストーリーが構成されており、ストーリーをクリアすることでプレゼントキャンペーンに参加できます。

新宿『バタフライエフェクト研究所と終わりゆく世界 UNIVERSE2』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000110582.html

こちらは新宿にて実施された、ARを活用した体験型エンターテインメントです。

あらすじとしては、過去と現在、未来の関係を研究する機関である『バタフライエフェクト研究所』の試験をプレイヤーはパスします。その後、同研究所に協力する過程で様々な選択をしていく、と言ったものです。

こちらは専用のアプリを活用した体験型エンターテインメントのシリーズ「ImaginAR」の一つで、シリーズには10以上の物語があります。

また今回の新宿では、「過去」「現在」「未来」がテーマになっており、ユーザーの選択によってエンディングが異なってくる内容でした。

新宿『■■■がなくて住める展 ~謎を解いて”快適な住まい”を手に入れませんか?~』

画像引用元:https://www.sanipak.co.jp/news/pressrelease/a174

こちらの事例は東京の「Zero Base Labs 新宿」にて行われた謎解きイベントで、主催者・開催意図とも事前に公表されずに実施され、話題を呼びました。

こちらでは会場のQRコードを読み取って、ポスターやカレンダーにかざせば、隠されたキーワードが出てくる、一見意味不明な文章もカメラをかざせばわかるようになっているなど、ARを活かした謎解きがふんだんに設置されていました。

幕張メッセ『SCRAPからの挑戦状』

画像引用元:https://realdgame.jp/d/100mannazo2024

こちらはリアル脱出ゲームフェスティバルに合わせて、同イベント主催者であるSCRAPが実施した『SCRAPからの挑戦状』の事例です。

こちらは、数ある謎解きの中でも難易度の高い謎と、抽選で当たる総額100万円が用意されていました。しかし、その謎解きが謎の団体に乗っ取られてしまう。彼らの謎をクリアできるか、といった趣旨のものです。

こちらは謎解きの中でもかなり難易度が高いもので、AR以外にも様々な要素が入り混じったものになっていました。

ARの部分としては、カメラを通して自身の周囲に様々なマークが表示され、あるメッセージを元に、それらマークの中で本物と偽物を見抜き、本物マークを使ってキーワードを構成する謎などがありました。他にもWeb上で体験しているARのURLを書き換える謎など、ARに限らず様々な要素を掛け合わせたとても難しい謎解きになっていました。

山梨県『AR なぞときクエスト 天才水素博士のひみつ』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000129572.html

こちらは山梨県が主催した、ARやNFTを活用した『AR なぞときクエスト 天才水素博士のひみつ』の例です。

舞台は2050年の山梨。山梨は世界の水素エネルギー研究の中心地となっており、ある日、主人公のカイは一枚のNFTを発見します。調べるとその持ち主は天才水素博士。このNFTは一体なんなのか。といったもの。

小中学生を対象にしたイベントで、参加費は無料。また、謎解きをクリアするとNFTを受け取れるといったものでした。

IP系(アニメ/キャラクターコラボ)

秋葉原『自己言及のダイナミクス』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000037334.html

こちらは秋葉原を舞台とした有名SFゲーム、シュタインズゲートとコラボした謎解きイベントです。専用のアプリから参加できます。また謎解きに合わせ、同ゲームにも登場するカフェにてコラボメニューも展開されました。

渋谷『PSYCHO-PASS サイコパス 渋谷サイコハザード』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000035730.html

こちらは人気SFアニメ、『PSYCHO-PASS』とコラボした謎解きイベントです。

専用のアプリを用いて、キャラクターとチャットや、作中の武器である『ドミネーター』を、ARを用いて照準を合わせる様子などが再現されています。

名古屋市栄地区『ImaginAR in NAGOYA』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000110582.html

愛知県名古屋市、栄地区にて実施された『ImaginAR』シリーズのものです。

こちらも前述の『ImaginAR』シリーズの一つですが、名古屋市においては3つの謎解きイベントを同時に展開していました。

それぞれ、ウルトラセブンとのコラボである「ウルトラセブン IF Story『55年前の未来』」、オリジナルキャラクターを用いた謎解きゲーム「UNIVERSE」、ARを使って化石の発掘・復元・コレクションができる育成ゲーム「LOST ANIMAL PLANET」があります。

北海道ボールパークFビレッジ『伝説のホームランバットに隠された秘密』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000110582.html

北海道ボールパークFビレッジにて行われた体験型謎解き『伝説のホームランバットに隠された秘密』の例です。

Fビレッジの公式キャラクター『えふたん』が登場するストーリーで、彼と一緒に『伝説のホームランバット』を探してあげる、といった流れになっています。

豊田合成リンク『羊狼救出大作戦』

画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000049853.html

こちらは豊田合成リンク会場にて実施された謎解きイベント、『羊狼救出大作戦』です。

メ〜テレのキャラクターであるウルフィが、豊田合成リンクに向かう途中で罠にかかってしまう。プレイヤーは、謎を解いてウルフィを助けよう!というものです。

こちらでは、会場にポスターが掲示されており、そのQRコードを読み取ることでイベントに参加できる形です。

横浜市綱島商店街『妖怪ハンター候補生 in 綱島商店街』

画像引用元:https://x.com/overlay_world/status/1843103635104051214

神奈川県横浜市にある綱島商店街にて実施された『妖怪ハンター候補生 in 綱島商店街』の事例です。

こちらは商店街を周遊して、地域について学びながら、カメラを使って妖怪を捕まえたり、謎をといて行ったりというものです。また、こちらはアプリのインストールなしで体験できるようになっています。

岐阜市『岐阜市AR謎解きラリー』

画像引用元:https://ar-go.jp/media/news/hensara-gifu-2024

岐阜県岐阜市にて実施された、アニメ『変人のサラダボウル』とコラボしたAR謎解きです。4つのスポットを巡り、謎解きとARの撮影によってスタンプを貯めると、限定画像やオリジナルのハンドタオルがもらうことができます。岐阜の夜景と伝統工芸を楽しめる都市探検イベントとなっています。

おわりに

「謎解きイベント」はアニメ・キャラクターなどIPとコラボすることでより話題・集客に繋がりやすくなりますが、IPとのコラボがなくとも、ストーリー・企画の面白さで話題・集客に繋げることもできます。

また、ひとえにAR謎解きといっても、謎やヒントの出し方でさまざまな体験が可能になります。

本記事が企画の参考となれば幸いです。

palanについて

本メディアを運営するpalanでは、AR謎解きや、ARスタンプラリーへのツール提供・AR開発の実績が多数ございます。

・15周年を迎える不朽の名作「STEINS;GATE」の没入体験型謎解きコンテンツ『STEINS;GATE 不可侵領域のカルキノス』の製作委員会にpalanが参画
https://palan.co.jp/news/sg-karkinos

・渋谷区で開催されたメタバース✕AR✕AI謎解きイベント「終わらないハロウィンからの脱出」へpalanARを提供、AR開発を担当
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