迫るWWDC22、AR関連ニュースは何が出る?21年の発表やトレンドをもとに予測!

Appleが開催する、開発者向けの発表会であるWWDCの開催まであと1週間となりました。

色々なところで予測が飛び交っていますが、本誌では昨年のWWDCで行われた発表と、直近のAR/VRのトレンドからどういった発表がされるのかを予測していきます。

昨年のAR関連発表まとめ

昨年のWWDCでは何が発表されたのでしょうか。

Object Capture

iOSのアップデートや、MacのOS「Monterey」の発表が中心でした。AR業界的に大きかった発表は「Object Capture」でしょう。
Object Captureは3Dモデルを作成するためのAPIで、iPoneで撮影しMacでモデル作成するという一連の流れが数分でできるというものです。

https://youtu.be/0TD96VTf0Xs?t=5713

生成される3Dモデルの品質が高く、作成コストも一気に減ることから特に品数の多いEC分野での応用が期待されています。

ARkit5

ARkit5の発表もWWDCでされています。
昨年は大きなニュースはありませんでしたが、ここではフェイストラッキングの対応機種の拡大や、「ロケーションアンカー」のロンドン対応がありました。

https://developer.apple.com/jp/augmented-reality/arkit/

最近のトレンド

VPS

最近AR業界ではVPS(ビジュアル ポジショニング システム)関連技術の発表が相次いでおり、国内外問わずさまざまな会社が発表を行なっています。
Appleも「ロケーションアンカー」という名称で、すでにアメリカの各都市やロンドンで対応しています。
そして5月に入り、GoogleとNianticが世界的な範囲で対応する発表を行ない、一気に利用範囲が広がりました。

https://webar-lab.palanar.com/news/niantic-lightship-summit-2022/

 

ARデバイス

ARを表示するデバイスの発表も相次いでいます。
最近ではGoogle(グラス型デバイス)、Qualcom(ARデバイス)、Meta(VR/ARデバイス)などがデバイスの発表をしていますし、2022年内の発売が予定されているMagicLeap2もあります。

Appleもここ数年ARデバイスの開発が噂されており、特に昨年のWWDCではトップページ等でメガネをかけているキャラクターがいたことから、発表が予測されていました。(結局発表されることはありませんでした。)

引用元:https://image.itmedia.co.jp/l/im/mobile/articles/2105/25/l_si7101-Apple-01.jpg#_ga=2.33757921.191945706.1653965834-840212195.1622620593

今年はリーク情報をもとに、さまざまなメディアで発表が予測されています。

WWDC22の発表予測!

VPS

Appleはすでに一部の地域で対応しており、昨年のWWDCでも対応地域を増やしています。
今年もこの流れは続くでしょう。
さらに、今年はGoogleやNianticが世界規模で対応したことから、ライバルであるAppleも対応範囲を一気に拡大させていくでしょう。
しかし、AppleはGoogleやNianticほど都市データを手元に持っていないため、対応都市は全世界にはならず、利用ユーザーの割合が高い都市に止まる可能性が高いでしょう。
日本は比較的iPhoneユーザーが多い場所のため、今回の発表で対象に入っている可能性があります。

ARデバイス

ARデバイスはリーク画像も多く、発売は秒読みになっていると予想されます。
しかしそれが今回のWWDCで発表されるかは微妙なところです。
Appleとしては一気に売り上げたいと考えているでしょうが、昨今の世界情勢が不安定な部分や、半導体不足を踏まえて発売時期を遅らせる判断をしていると予想されます。

しかし、Googleがグラス型デバイスのデモ映像を見せたことから、なんらかのアクションがあってもおかしくありません。
過度な期待はせずにチェックする程度が良いのではないでしょうか。

https://webar-lab.palanar.com/news/google-i-o/

その他

AR業界において、AppleはLiDARを強みとした技術を多数持っています。
今年も昨年のObject Captureのように、新しい技術を発表することでしょう。昨年が3Dの技術だったため、今年は空間や人物に関する認識の技術ではないでしょうか。

まとめ

Google I/Oを皮切りに、一ヶ月ほど続いたテック業界のお祭りも、WWDCで一区切りとなります。
予想や希望は尽きないですが、出てきた情報を最大限に活用できるよう、本誌でも調査していきたいと思います。