2023年1月20日、SONYからモバイルモーションキャプチャー『mocopi』が発売しました。
WebVRサービスである『Vket Cloud』が『mocopi』に対応し、世界でも珍しいWebVRのボディトラッキングを実現すると発表したことや、バーチャルyoutube事務所の『ホロライブ』の配信システムが『mocopi』に対応するなど、様々な展開が期待されるデバイスです。
本記事ではセットアップ方法や、実際に使用した感想などをお届けします。
セットアップ
ケースのお大きさはこんな感じ。非常に小型で、手のひらサイズの大きさです。
セットアップ及びトラッキングにはスマートフォンが必要です。対象機種はこちらですが、Pixel6aでも可能でした。
セットアップは簡単でしたが、少し時間がかかる場合がありそうです。筆者は10分ほどかかりました。
アプリをダウンロード
こちら(Android・iOS)からアプリをダウンロードし、起動します。
起動すると表示される画面に従い、ペアリングからキャリブレーションまでをおこなっていきます。
ペアリング
最初にペアリングを行います。センサーを順番に取り出して、ボタンを押していきます。
しばらくするとbluetoothのペアリング画面が表示されるので、許可していきましょう。
全て接続すると、起動確認を行います。この確認は毎回行う必要があり、少し時間がかかります。ここでエラーが生じた場合でも、再接続を行うとすぐに接続済みになりました。
キャリブレーション
キャリブレーションは「気をつけ」の基本姿勢から、音に従って一歩前に踏み出すだけ。
こういったトラッカーは手を横に広げる「Tポーズ」などの姿勢をとってじっとしていなければならないことが多いですが、『mocopi』は非常に簡単でした。
装着
装着はベルトを使用します。両腕のベルトは少し短く、もう少し長さが欲しいところですが、装着はスムーズ。頭や両足のベルトは十分な長さがありました。
また、頭は額ではなく後頭部にセンサーがくるように装着する必要があります。
使用感
アプリはみやすく、操作も簡単です。
動画撮影やモーションの作成なども簡単。激しく動いた時や、座り、複雑なポーズをとった時などは反映が難しいですが、基本的な精度やレスポンスは悪くないように感じました。
何よりも軽いため、歩く、走るなどは普段と変わらない形で行えます。
ランニングはもちろん、キャッチボールやバッティングなどの運動、卓球などの激しい接触を伴わないスポーツに関しても、装着したままできそうな軽さです。
動画撮影とトラッキングはワンタッチで切り替えが可能。そのままモーション作成も可能です。
また、PCへの接続は、Wi-Fiを通して行うようです。最初に発表されたVRChatへの切り替えも簡単です。
まとめ
トラッキングを行うデバイスは数多くありますが、それらに比べても『mocopi』のデザイン性、装着感はかなり良く、トラッキングの可能性が一気に広まったように思います。
例えばLiDAR付きiPhoneが登場したことで3Dスキャンが気軽にできるようになったように、『mocopi』の登場でトラッキングやモーション作成が気軽にできるような世の中になるかもしれません。
また、SONYから発売されたということで、PSVR2などの他のSONY製デバイスとの連携も期待したいところです。