最近ボリュメトリックビデオの技術を用いたコンテンツや映像が増えてきました。XRとも相性が良い技術のため、対応するサービスが増えてきています。将来的に多くのコンテンツで見かけることとなるでしょう。
本記事ではボリュメトリックビデオとはどういう技術・映像なのか見ていき、現時点で対応しているARのサービスをご紹介します。
ボリュメトリックビデオとは?
ボリュメトリックビデオ(Volumetric Video)とは、人物・位置・動きなどの空間全体を3次元データ化したビデオです。
撮影は通常の機材では難しく専用のスタジオで行う必要がありますが、通常のビデオ撮影とは異なり、一度撮影すると自由な角度や位置からの再生を可能とします。
ARやVRに出力することで、撮影された人物がその場にいるような体験を可能にすることが期待されています。
対応しているサービスは?
ボリュメトリックビデオは新しい技術のため、撮影機会が少ないことだけでなく、対応しているサービスもまだ多くありません。
しかしAR業界では少しずつ利用できるサービスが増えてきました。
例えばこちらから8th Wallのものを体験することが可能です。
8th Wall
8th WallはWebAR開発プラットフォームで、WebARの中ではトップクラスの精度を持っています。
Tetaviという映像制作ツールに対応しています。
ツールを使った変換の必要があるものの、比較的簡単に使用することができます。
https://www.8thwall.com/8thwall/tetavi-aframe
STYLY
STYLYはアプリを使ってAR/VRの再生ができるプラットフォームです。
撮影した映像データを配置し、AR/VRで体験することが可能です。また、撮影や演出などを含めたパッケージプランが用意されているため、撮影環境がない場合でも利用が可能です。
https://styly.cc/ja/manual/4dviews-rin-ar/
Beat Wave
ボリュメトリックビデオを活用したライブ配信アプリです。
現実世界のアーティストを撮影・配信し、利用者はバーチャル空間上で楽しむことができます。記事執筆時点ではAndroidは正式リリース済で、iOSはベータ版となっています。
Rememory
LiDAR搭載のiPhoneを用いてボリュメトリックビデオを撮影・ARで再生できるアプリです。
スタジオで撮影するのに比べ精度は劣るものの、気軽に撮影と体験ができるものとなっています。
まとめ
ボリュメトリックビデオはあらゆる角度から撮影するという性質上、誰でも気軽に使えるような形で普及するのはまだまだ先のことになるでしょう。
しかし、企業間では着実に利用例が増えている他、Rememoryのように撮影ができるアプリも登場し始めているためコンテンツとしてみる機会は増えそうです。
この機会に何か一つ試してみるのも良いかもしれませんね。