MRで天体観測ができるアプリ「Skygaze」やってみた!

6月17日、Quest2のパススルー機能を利用して天体観測ができるアプリ「Skygaze」がリリースされました。
このアプリはMetaがリリースした「The World Beyond」のように、現実の空間の一部にCGを重ねて表示する機能を備えています。早速体験してみました!

どんなアプリ?

SkygazeはEmanuel Tomozeiさんによって制作されたアプリです。現在はDemo版となっており、全ての機能が利用できるわけではありませんでしたが、時間による星の位置の変化をみたり、プラネタリウム機能があったりと様々なことができます。

https://twitter.com/eman2XR/status/1537858194894209026

プレイ前に壁や天井の境界線を設定していきます。
The World BeyondではQuest2の設定を利用していましたが、こちらはおそらくアプリ独自のものです。

設定が完了すると…

天井が開いていきました!
自分の家の天井が一気に開いていくと、えも言われぬ感動があります。

さらに、天井いっぱいに広がった星空がそのまま壁を伝って降りていきます。壁の一部も星空になってしまいました。
どれくらいを星空に置き換えてしまうかは設定で変更可能で、星空を完全に閉じてしまうことも、全てを星空にしたVR空間にしてしまうことも可能です。

表示された星はトリガーで選択することができます。惑星の場合は目の前で見ることができますし、それ以外の星の場合は星が属する星座と、その詳細を見ることができます。

他には、プラネタリウム機能がついており、半天球の映像を見ることが可能です。
(実際のプラネタリウムのように椅子を倒してみるか、仰向けに寝た状態で見ると良いでしょう。)

Metaの開発するハイエンド機「Project Cambria」への期待

プラネタリウムは非常に高い解像度の映像を要求するコンテンツですが、Quest2の解像度では少し荒さが目立ってしまい、本アプリの魅力を最大限に引き出すことはできていないように見えました。

また、パススルーを利用したアプリは現時点でも多く開発されています。
スマートフォンなどで見るARとは異なり、視界いっぱいに映像が広がることや、両手が自由に使えることを利用したものが多いですが、今回のSkygazeのように部屋を置き換えていくものはまだ多くありません。

https://webar-lab.palanar.com/news/the-world-beyond/

Metaが開発しているハイエンド向けのデバイスとされる「Project Cambria」では、Quest2ではモノクロで行われているパススルーがカラーになることを始めとして、様々な機能が搭載されると噂されています。
当然、解像度や没入感が向上することも予想されるため、今回のようなコンテンツは非常にマッチするものとなるでしょう。