ARを活用したEコマースのサービス事例7選

近年ますます存在感を増しているEコマース。その中でもARを使った新しい体験を届けようとする企業が増えています。
本記事ではそんな企業をご紹介します。

1.ARを使った新しい体験とは?
2. 海外、日本のEコマース活用事例
3. ARの活用事例が増えている要因
4. まとめ

1.ARを使った新しい体験とは?

 従来のEコマースでは店舗を訪れることなく商品が購入可能な手軽さがある反面、実際に手に取ることができず、大きさや形を始めとした、実際の使用イメージが湧きにくいことが問題となっていました。

近年、その問題点を解消するためにAR(拡張現実)を活用し、実際に商品を部屋に置いてみたり、身につけてみたりすることで具体的なイメージを持てるよう工夫されたEコマースが登場してきています。

2. 海外、日本のEコマース活用事例

海外

・Shopify AR

Shopifyは、海外では非常に知名度の高いEコマースのプラットフォームです。同社でショップを開く際に3Dモデルを用意することで誰でも活用することができます。

詳細:https://www.shopify.com/ar

・Amazon(要アプリ)
https://youtu.be/77ZJ3jw6EkA

Eコマースの最大手であるAmazonも、ARビューを提供しています。(体験にはアプリが必要)

詳細:https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=6350135051

・Amazon  バーチャルメイク
https://youtu.be/V2UfvCow0ZA

こちらはアプリが不要で試せるサービスです。気になる化粧品を選択し、試してみることができます。色や付け方を調整することができるのが特徴です。

詳細:https://www.amazon.co.jp/b?node=6453577051

・IKEA Place(要アプリ)
https://youtu.be/UudV1VdFtuQ

Appleと共同開発で作成された、IKEA PlaceでもARを体験することができます。(Apple Storeでのみ提供)
ベッドやソファといった大きな家具を購入する際には、実際に置いて試してみることのできるARは非常に有用だと言えるでしょう。

詳細:https://apps.apple.com/jp/app/ikea-place/id1279244498

・Nike SNKRS(要アプリ)
引用元:https://www.nike.com/jp/snkrs-app

Nikeの提供するアプリで、通常の購入だけでなくエンタメ性が上乗せされた機能を備えています。特定のターゲットや位置に移動すると限定スニーカーのAR表示が解除され、購入することができるという通常とは異なる購買体験をすることができます。

詳細:https://www.nike.com/jp/snkrs-app

国内

・RoomCo AR(要アプリ)
https://www.youtube.com/watch?v=816qULXwzyI

家具を試し置きすることができるサービスです。さまざまなブランド・カテゴリーの家具を比較検討ができます。

詳細:https://apps.livingstyle.jp/roomco/launchApp.html

・WebXRコマース
https://youtu.be/jr9bjEHI0yg

本メディアを運営しているpalanもEコマースのサービスを提供しています。
VR空間上で構成された店内を見て周り、気になる商品をARで表示することができるEコマースサービスです。

詳細:https://xr-commerce.jp/

3. ARの活用事例が増えている要因

①顧客が商品の大きさや形を納得した上で購入することができる。

ここが従来のEコマースと大きく異なる点と言えるでしょう。従来のように写真だけみて購入するのではなく、実際に試し置きをしてから購入することで、購買前後のギャップが少なくなります。そのため納得感のある購買体験ができます。

②リピーターの増加、返品率の低下が期待できる。

購入前後のギャップを減らすことができるため、購入イメージとのギャップに起因する返品率を減らすことが期待できます。
また、納得感のある購買体験をすることにより店舗に好印象を持ってもらうことができるため、リピーターの増加を期待できます。

③新しい購入体験を提供することができる。

ARという新技術を使うという事そのものが、従来のイメージとは異なる新しい購入体験を提供することができます。また、他の技術と組み合わせることで新しい体験を作ることができます。特に新しいトレンドを追い求める若い層に向けてのアピールが期待できます。

 

日々ARの活用事例は増えています。欠点として3Dモデルを用意するのに手間がかかるというのがありますが、それを補ってあまりあるメリットがあるという事でしょう。

4.まとめ

今回はEコマースに焦点を当ててご紹介しました。執筆時点では家具やファッションに関する業界で積極的に使用されている印象を受けます。近年ますます盛り上がりを見せるEコマース業界ですが、AR表示が当たり前になる日も近いかもしれません。