2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中の企業が出展する一大イベントです。
各分野からさまざまな最新技術が出展される中、AR(拡張現実)も事前のプロモーション、万博の中での展示・案内などで注目されています。
本記事では、2025年大阪・関西万博におけるARの活用事例を具体的に紹介し、その魅力と可能性を探っていきます。
万博に向けた事前のコラボ・プロモーションなど
大阪万博を盛り上げようと、開幕前から実施されているコラボレーションやプロモーションの中には、AR技術が用いられているものもあります。
カンテレ『ハチエモン & ミャクミャク コラボレーション AR』
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画像引用元:https://www.ktv.jp/xr/produce/11
大阪万博公式キャラクターである『ミャクミャク』と、関西テレビ放送、カンテレステーションのキャラクターである『ハチエモン』がコラボしています。
QRコードを読み取って関テレの社屋にスマホをかざすと、巨大なキャラクターが建物上空で踊っているようなARコンテンツを体験できます。また、同時にコラボグッズも販売しており、アクリルスタンドも同様にQRコードを読み込むと、キャラクター本体や文字が商品から飛び出すような体験ができます。
加えてARコンテンツを体験した方には、「EXPO2025デジタルウォレット」のNFTスタンプがプレゼントされる点も注目です。
関西イノベーションセンター『ARビリケンさん』
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画像引用元:https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20240314-OYO1T50058
大阪の通天閣完成時に展示されて以来、グッズなどが販売されてきたキャラクターである『ビリケンさん』が、ARで楽しめるコンテンツが配信されています。こちらのコンテンツはWeb上で完結しており、通天閣や大阪新世界など、特定の場所で体験できるタイプのARと、どこでも体験可能なARコンテンツの2種類が展開されています。
関西電力『ミャクミャク AR フォトフレーム』
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画像引用元:https://www.sankei.com/article/20241108-LEKHQ5IZZZPCFDT5AEQHIETLNI
関西電力の本店前にミャクミャクのモニュメントが3体設置され、このモニュメントにはQRコードが記されており、そちらを読み込むと様々なARフォトフレームを使って写真撮影ができるようになっています。
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画像引用元:https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20241108_1j.pdf
パソナグループ『ARミャクミャク』
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画像引用元:https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/04/13/66220
淡路島内の、パソナグループが運営する7つの施設にて実施されたキャンペーンです。各施設にはフォトスポットと共にQRコードが設置されており、それを読み込むとARでミャクミャクが出現します。
また、このミャクミャクと一緒に撮影した写真をSNSに投稿することで、食事券が抽選で当たる施策になっています。
万博にて予告されているAR活用方法
ここまでは開幕前に実施された取り組みを紹介してきましたが、万博会場内でも、ARを使ったコンテンツやツールなどが続々と発表されています。
会場案内アプリのARナビゲーション
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画像引用元:https://www.expo2025.or.jp/future-index/digital/personalagent/
公式ページでは、万博会場内の案内や予約などができるアプリのリリースが予告されています。その機能の一つとして、道案内の機能も紹介されており、目的のブースを設定の上でカメラを向けると、自分が進むべき方向をマーカーや矢印で示してくれるようです。
イマーシブ展示『超時空シアター「499秒 わたしの合体」』/『ANIMA!』
引用元:https://shojikawamori.jp/expo2025/
HMD(ヘッドマウントディスプレイ) を利用して体験できるイマーシブ展示『超時空シアター「499秒 わたしの合体」』の出展です。
こちらは人気アニメ マクロスシリーズの監督として有名な河森正治氏がプロデュースしており、30人同時に現実と仮想空間を行き来する中で”いのちのつながり”を体験できるコンテンツにしているとのことです。楽曲は菅野よう子さん、『マクロスF』で声優を務めた中島愛さんや、坂本真綾さんがナレーションを担当されています
既にYoutubeで動画が公開されていますが、パビリオン内部は円形になっており、中心を囲うように座ることで体験が始まります。コンテンツはHMDを通して見る現実の部屋、その中心部に植物が生えていくところから始まり、大海原を船で漕いで行ったり、自身が大きな魚に食べられる体験を通じて、あらゆる生き物が食物連鎖を繰り返しながらも生きていることを没入的に体感できます。
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画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000122231.html
また、同パビリオンではもう一つのイマーシブ展示である『ANIMA!』も開設される予定です。こちらは菅野よう子さんが監修しており、映像、立体音響、床型ハプティクスなどを連動させることで別の世界に入り込んだかのような体験を可能とした、空間型コンテンツとなっています。
カプコン『Monster Hunter Bridge』
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画像引用元:https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/240829.html
カプコンの人気ゲーム、モンスターハンターの世界に入り込んだような体験ができる施設として予告されています。
施設は床面が直径12m、高さ約5mの円筒型シアターになると予定されており、施設内には360°にシースルー、透視可能なLEDディスプレイを側面と天面に設置。その背後には多数のスピーカー、床面にはプロジェクター、振動する床などを設置することで、360°全面を使ってモンスターハンターの世界を投射できるものとなっています。
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画像引用元:https://www.capcom.co.jp/ir/news/html/240829.html
さらに、万博展示のために対角105°の視野角を確保した専用ARデバイスを開発したことも発表されています。このデバイスは、眼鏡とスピーカーなどがついた帽子のようなハードウェアになっているようで、同作品のキャラクターが目の前にいるように感じられるとのことです。
サントリー・ダイキン『アオと夜の虹のパレード』
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画像引用元:https://www.expo2025.or.jp/future-index/art/airandwatershow
こちらはサントリーとダイキンが協力して実施する、水と空気のスペクタクルショー 「アオと夜の虹のパレード」です。海に面した約8,800㎡ものエリアと約300基もの噴水を利用して行われ、水上ショーとしては万博史上最大級のものだと紹介されています。
サイト上でもAR(拡張現実)を謳っているわけではありませんが、射出された水飛沫にライティングを施すことで、現実には存在しない月や動物などが再現されている様子が動画から確認できます。
おわりに
2025年の大阪・関西万博では、本記事で紹介したように、AR技術が様々な形で活用され、来場者に革新的な体験を提供することが期待されます。
ARは、大阪・関西万博を単なる展示会から、未来社会を体験できる場へと進化させる重要な要素となるでしょう。
palanについて
本メディアを運営するpalanでは、展示会に合わせたプロモーション・コンテンツ開発も承っております。
Inter BEE 開催60回記念コンテンツ
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日本最大級のメディア総合イベント「Inter BEE」が60回目の開催を迎えることを受け、Inter BEE事務局よりご依頼いただき、株式会社インフィールドと共同で記念となるARコンテンツを提供いたしました。
Apple Vision Proによるデバイスコンテンツ
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Apple Vision Proを利⽤した体験型コンテンツです。Inter BEEの60回の歴史やこれからについて、未来から来た⻘年(ときお)と⼀緒に旅することができるコンテンツです。(体験時間約5分)
詳細はこちら:https://palan.co.jp/news/InterBEE2024_report
展示会コンテンツの企画・開発について
palanでは展示会に合わせたARコンテンツの企画・開発も対応可能です。
コンテンツ例:
・Apple Vision Pro、VRヘッドセットやXRグラスを活用した展示コンテンツ
・展示会内ARスタンプラリー
・ブースで体験できる製品デモAR
・持ち帰っても印象に残るARチラシ、AR名刺
企画から相談可能ですので、「ARを活用してみたいけど、自社ではどう活用したらよいかわからない」という場合もお気軽にご相談ください。
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