【2022年5月版】国内AR関連スタートアップと資金調達状況まとめ

ポケモンGOのリリースから7年。Hololens、Magic LeapやNrealの発売、今後Apple製のAR(MR)グラスの発売が噂されるなど、AR業界はこれから盛り上がりを見せようとしています。

そんな中、国内のスタートアップのプレイヤーも着々と増えており、資金調達の動きも多く見かけるようになりました。

今回は国内のARスタートアップのサービス及び公開されている調達金額をまとめました。

※主に企業プレスリリースからの情報を元にしております。
アップデートや修正などありましたら、こちらまでご連絡ください。

株式会社Psychic VR Lab(累計調達金額:約19億円)

株式会社Psychic VR LabはXR(VR/AR/MR)制作ツール「STYLY」を開発運営している、2016年設立のスタートアップです。
STYLYは、アーティストに空間表現の場を提供するクリエイティブプラットフォームで、VR・AR・MRをWebブラウザのみで制作可能です。

プレスリリースより

資金調達活動としては、2016年12月のプレスリリースによるとColopl VR Fundから資金調達を行い、
また、2021年2月にはKDDI Open Innovation Fund、株式会社DGベンチャーズ、株式会社DG DaiwaVentures、株式会社DK Gate他から9億円を調達し、調達金額は総額約19億円となりました。

株式会社meleap(累計調達金額:11億1000万超 ※2018年以降の資金調達金額非公開)

株式会社meleapはARを用いたテクノスポーツ「HADO」の提供を行っている2014年設立のスタートアップです。
HADOは大学等でも体育の授業として導入されており、多くの大会も行われています。

https://webar-lab.palanar.com/example/ar-sport-hado-college/

資金調達活動としては、2017年のプレスリリースによるとインキュベイトファンド、DBJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから3億円、2018年11月のプレスリリースによるとアイ・マーキュリーキャピタル株式会社、DBJキャピタル株式会社、インキュベイトファンド、キャナルベンチャーズ株式会社、有限会社秀インター、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し総額7.2億円を調達しています。(この時点で累計調達金額11.1億円)

その後、2021年11月にはホリプロ、2021年12月にはインターウォーズ株式会社との業務資本提携を発表しています。(金額非公開)

株式会社プレースホルダ(累計調達金額:12億円超)

株式会社プレースホルダ社は次世代型テーマパーク「リトルプラネット」の運営を展開している、2016年設立のスタートアップです。
ARによる砂遊びやARぬりえなど、デジタルを最大限に活用したテーマパークのリトルプラネットを全国商業施設やイベント施設等に展開しています。

プレスリリースより

資金調達活動としては、2018年のプレスリリースによると東京放送ホールディングス(TBS)、インキュベイトファンド、みずほキャピタル株式会社から総額6億円、またその後2019年11月にはKDDI Open Innovation Fun、株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズ、東京放送ホールディングス(TBS)、みずほキャピタル株式会社からシリーズBとして6億円の資金調達をおこない、2020年11月には株式会社ワックとの資本業務提携を行っています。

Graffity株式会社(累計調達金額:2億7000万円)

Graffity株式会社はAR×エンターテイメントにフォーカスした2017年設立のARスタートアップです。
Kickstarterでクラウンドファンディングを実施したARシューティングゲームのLEAP TRIGGERや対戦型ARシューティングバトルのペチャバトなどを展開しています。

プレスリリースより

2018年12月にはエンジェル投資家を中心に8,000万円、また2020年1月にはプレシリーズAラウンドとして株式会社ディープコアとEast Venturesから約1億円の資金調達を行っています。
2020年1月のプレスリリースによるとこの時点で総額2.1億円の資金調達とのことです。

またその後2020年9月には株式会社ディープコアとEast Venturesから追加で6,000万円の資金調達を実施し、総額は総額2.7億円と思われます。(2020年12月プレスリリースより)

プレティア・テクノロジーズ株式会社(累計調達金額:2億8000万円超 ※2020年以降の資金調達金額非公開)

プレティア・テクノロジーズ社はARクラウドプラットフォーム「Pretia」を展開している、2014年設立のスタートアップです。
人気アニメPSYCHO-PASSとコラボしたAR謎解きゲームや、ARクラウドサービスのPretiaを展開しています。

https://webar-lab.palanar.com/news/pretia/

資金調達活動としては、2018年のプレスリリースによるとインキュベイトファンド、Tokyo XR Startups株式会社、NHN CAPITAL株式会社やエンジェル投資家から調達(資金調達額は非公開)、またその後2019年7月にセガサミーホールディングス株式会社、TBSイノベーション・パートナーズ合同会社、株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズから2.8億円を調達しました。
2020年12月には株式会社小学館、2021年3月にはファッションチェーンを展開する株式会社アダストリアと資本業務提携を行っています。

株式会社ホロラボ(累計調達金額:1億8000万円)

株式会社ホロラボはMicrosoft社のHoloLensなど、Mixed Realityの開発を行ってきた2018年設立のスタートアップです。
3DCAD/BIM・3DCGファイルのAR/MRみえる化ソリューションであるmixpaceや、3D立体映像遠隔コミュニケーションシステムのHOLO-COMMUNICATIONなどを展開しています。

mixpace紹介ページより

資金調達活動としては、2019年8月のプレスリリースによると三菱UFJキャピタル株式会社Golden Asia Fund Ventures Ltd.、みずほキャピタル株式会社から第三者割当増資を行っています。
また、前年のSB C&S株式会社、株式会社MCJとの資本業務提携と合わせ、総額1.8億円の資金調達を行ったとのことです。

株式会社GATARI(累計調達金額:1億円超)

株式会社GATARIはMixed Realityプラットフォーム「Auris(オーリス)」を展開している、2016年設立のスタートアップです。

プレスリリースより

資金調達活動としては、2017年10月のプレスリリースによるとVenture United、三井住友海上キャピタル、KLab Venture Partners、Nikon-SBI Innovation Fund、個人投資家から総額4000万円を行っています。また、2021年2月にはW ventures、OLM ventures、東大創業者の会応援ファンド、毎日みらい創造ラボ、名古屋テレビベンチャーズや個人投資家からプレシリーズAラウンドとして資金調達を行い、総額1億円超を調達しています。

KAKUCHO株式会社(累計調達金額:7000万円超)

KAKUCHO株式会社はARインテリアデザインアプリ「FURNI」やEC等へのWebAR技術を提供している、2017年設立のスタートアップです。

プレスリリースより

資金調達活動としては、2017年10月に個人投資家から、また2018年3月にはニッセイ・キャピタル株式会社、株式会社ベクトルから約7,000万円の第三者割当増資を実施しています。

株式会社ENDROLL(累計調達金額:非公開)

株式会社ENDROLL社はARプロモーション事業を展開している、2017年設立のスタートアップです。
体験型ARゲーム「ガラパゴスの微振動」や最近では眠れない夜を楽しむアプリの「よひつじの森」をリリースしています。

2019年7月のリリースによるとインキュベイトファンドや株式会社ファクトリアル、個人投資家を中心に数千万円の資金調達をしています。

株式会社uzumaki creative(累計調達金額:3000万円)

株式会社uzumaki creative社はAR Mask Clubを展開している、2021年設立のスタートアップです。
NFTアート「AR Mask Club」を発表し、ARフィルターとNFTを組み合わせ、ARクリエイターに適切な報酬が支払われるような仕組みを構築しています。

プレスリリースより

2022年3月のプレスリリースによるとEast Ventures株式会社を中心に約3,000万円を調達しています。

まとめ

以上、2022年5月時点でのARスタートアップをご紹介しました。
※ここに入っていない、入っているもののアップデートや情報に誤りがある、などございましたらこちらまでご連絡いただけますと幸いです。

これから2027年までにAR市場は4倍以上になると言われており、ますます資金調達状況も活況になりそうです。
次回は海外のARスタートアップ企業をご紹介していきます!