現在、AR(拡張現実)はゲームのみならず、教育、医療、プロモーションなど、様々な分野で利用され、最近では、測量機能やGoogleMapのARナビといった便利な機能としても、私たちの身近なところへ広がりを見せています。
しかし、私たちがスマートフォンで利用するAR機能は、アプリをインストールする必要があることがほとんどです。
本記事では、そんな私たちのAR体験をもっと手軽にする“WebAR”という技術について、またその活用事例を4つご紹介します。
ARとWebARの違いについて触れながら、WebARのメリットを知り、その魅力について迫りましょう!
1.そもそも”WebAR”とは?
“WebAR”はブラウザ上でAR体験を実現する技術です。
単に“AR”の活用事例であれば「Pokémon GO」、「Minecraft Earth」などが挙げられますが、これらは全て、スマートフォンにアプリをインストールすることで初めて動作します。
AR(拡張現実) : 現実世界の風景に対して、バーチャルな情報を重ねて表示する技術
– Pokémon GO
それに対して“WebAR”は、私たちが普段、インターネットを見るような感覚と手軽さで、ARの体験をすることができます。つまり、アプリのインストールが不要という点が、“AR”と“WebAR”の決定的な違いであり、WebARの最大の魅力と言えるでしょう。
2.Web ARであることのメリット
WebARを活用するメリットの1つとして、前述したアプリのインストールが不要であることが挙げられました。これは、ブラウザ上でAR体験を実現できる為です。
ということは、サイトのURLをシェアするだけで、より多くの人がAR体験をできるということになります。ここから見える2つ目のメリットは、SNSで拡散しやすいことでしょう。
また、開発者の目線にはなりますが、開発工数や製作期間を短縮することができる為、アップデートがしやすいことも大きなメリットです。
WebAR メリットまとめ
1 . アプリのインストールが不要
2 . SNSで拡散しやすい
3 . アップデートがしやすい
3.Web AR 活用事例
では、この“WebAR”という技術がどのように活用されているかを見ていきましょう!
名刺
名刺に印刷されたARマーカーを読み取ることで、名刺の上に情報が表示されています。
しかし、名刺を交換するのは短い時間ですから、そのためにアプリをインストールさせるのは非常に手間です。
WebARであれば、QRコードを読み取ることで、すぐに体験してもらうことができます。
Eコマース
こちらは、家具のEコマースの中でWebARを活用しています。
AR上で家具を配置することで、実際に家具を置いた時と近い感覚で、商品購入後のイメージを掴むことができます。
ゲーム
こちらは“Web Monster”というゲーム。
モンスターカードから好きな自分のモンスターを登録し、ライバルのカードをARマーカーで認識させるとバトルが開始されます。
イベント
昨年行われた“NIGHT SYNC YOKOHAMA 2019”ではWebARを用いた演出が取り入れられました。
イベント等でその時限りのAR体験をさせたい時にも、WebARの手軽さが発揮されます。
これらの活用事例を見ていくと、“WebAR”という技術が様々な領域で活用されていることが分かると思います。
そして、それぞれの領域において“WebARのメリット”を生かしたコンテンツが作られています。
4.Web ARを体験してみよう!!
ここでWebARを使った作品を実際に作って、Web ARの世界を体験してみましょう!
“palanAR(パラナル)“を使うことで、誰でも簡単にWeb ARを使った作品を作ることができます。
またこのサービスでは、特別な知識が無くても、活用事例で紹介した“WebAR名刺”などを作ることが可能です。 チュートリアル動画と合わせて、是非試してみてくださいね!!