HIKKY、「Vket Cloud」のベータテスターによるワールドを一般公開。実際に行ってみた!

2022年7月1日、株式会社HIKKYは独自開発のメタバース「Vket Cloud」のベータテスターが作成したワールドを一般公開しました。

Vket Cloudとは

Vket CloudはHIKKYが独自開発をおこなっている開発エンジンです。Web上で体験できるため、アプリ不要でスマートフォンやPCでも体験することができます。
マルチプレイにも対応しており、ボイスチャットやテキストチャットで同空間内にいる他のユーザーとのコミュニケーションも楽しむことができます。最大の同時接続人数は掲載されていません。

描画性能にも力を入れているようです。PS4相当の描画性能を持ち、ゲーム開発やオープンワールドの空間も開発が可能とのことです。

実際に体験してみた!

ポータルサイトに公開されたワールドは全部で20あり、どれも個性的なワールドになっています。
ページのトップにはランダムでワールドが紹介されており、ページの下の方はワールド一覧が掲載されています。

体験画面

体験画面の構成は以下のようになっています。
ボイスチャット・テキストチャットの他に、視点切り替えと写真撮影、ジェスチャー(3種類)があります。ジャンプはできないようです。

写真撮影が独特で、ボタンを押した瞬間に撮影されます。スクリーンショット撮影に近い感覚です。UIは除かれますが、プレイヤー名は消えないままの撮影となります。

また、アバターは全部で4種類用意されています。基本的に自由に切り替えることができますが、ワールドによっては専用のアバターが固定で用意されていることもあります。

ワールド

描画は他社のサービスに比べても良く、綺麗に見えます。
スクロールで視界のズームイン・アウトができます(場所によっては無効)が、視界をいっぱいに引いた状態でも動作の遅延は生じませんでした。

また、VketCloudの特徴として挙げられていた「スクリプトエンジンによるギミック実装」に関しては、いくつかワールドを回ったものの、確認することができませんでした。ベータテストの機能としては実装されていなかったようです。
しかし、URLの遷移を実装しているワールドに関しては、スムーズに遷移することができました。

増えるメタバース開発サービス

いわゆるメタバースの開発サービスのなかで、Webで体験できるものの中にはMozilla Hubsめちゃバースなどがあります。
Mozilla Hubsは描画は劣るものの、画面や写真、3Dオブジェクトの共有が搭載されている他、ワープ機能やミラーなどもつけることができます。
めちゃバースでは最大数千名規模という圧倒的な同時接続人数が魅力です。

どのサービスも様々な点で差異があるため、目的によって使い分けることができるでしょう。