産業現場向けARグラス提供のRealWearが音声作業報告サービスのGenba AIを買収!

2022年6月9日、RealWear社Genba AIの買収を発表しました。
またその後、Fortive社による150万ドルの追加投資を受けたことも同時に発表されました。

RealWearについて

RealWearは産業向けのARデバイスを提供する、2016年創業のアメリカのスタートアップです。
今まで累計170億円ほどの資金調達を行っています。

このように、メガネやヘルメットを付けながらも装着可能なハンズフリーで使用することが可能なデバイスを提供しています。

RealWear社公式サイトより

このデバイスを付けながらハンズフリーでマニュアルをPDFで開いたり、遠隔作業支援などが可能です。
昨今、産業現場では持ち運びのしやすいタブレット端末が多く使われていますが、このRealWearを使用することで生産性が平均15~20%向上するとのことです。

プロモーション動画はこちらです。

産業現場でのARグラスというとMicrosoftのHoloLensの活用が知られていますが、RealWearの場合は防塵性や耐水性などが高く、また指での操作不要の完全ハンズフリーの為、特に野外での活用に適しています。

例えば電線工事作業や部品の組み立てなど、マニュアル表示や通話、音声ナビゲーションがあることで、とても便利に安全な作業が実現できそうです。

Genba.AIについて

Genba.AIは2021年創業のアメリカに拠点を置くスタートアップです。
Genba AIは産業現場の作業における、報告書作成や作業指示を音声で行うサービスを提供しています。

AIにより音声データの認識が最適化されており、作業員1人あたり1日1時間の時間節約に役立っているとのことです。

まとめ

RealWearは国内でも伊藤忠テクノソリューションズやNTTドコモや日本システムウエアなどが販売代理店になっており、既に奥村組や旭化成など多くの日本企業での導入実績があります。

現場でのレポート作成、タスク管理に強みを持つGenbaの買収により、ますます産業現場でのRealWearのAR活用が進みそうです。

Niantic社をはじめ、AR業界もM&Aが盛んになってきており、いよいよ業界が盛り上がってきた感じがありますね。