街を歩けば、そこかしこで目に飛び込んでくるデジタルサイネージ。その中でも群を抜いて注目を集めるのが、まるで画面から飛び出してくるような臨場感あふれる裸眼3D広告です。
裸眼3D広告とは、特別なメガネやゴーグルを着用することなく、まるで画面から飛び出してくるような臨場感あふれる映像を見ることができる広告です。従来の平面的な広告とは異なり、高い視覚的なインパクトと記憶に残る印象を与えます。
本記事では、日本国内で見られる裸眼屋外3D広告の最新事例を11選に厳選しご紹介します。
IP・動物・乗り物の3D広告
3D広告と聞いてまず思いつくのが、アニメのキャラクターや、動物、乗り物の3D広告ではないでしょうか。街中で、これらのものが巨大な3Dとして表示されると、従来の二次元広告以上の迫力を感じることができます。また、SNSでの拡散を含め、広告効果の増加も見込むことができます。
渋谷『秋田犬3Dカラクリ時計』と『勝利の女神:NIKKE』とのコラボレーション
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000048625.html
渋谷『シブハチヒットビジョン』および『シンクロ7シブヤヒットビジョン』にて実施された、ゲーム『勝利の女神:NIKKE』の事例です。
この渋谷の屋外広告は合わせて8枚のディスプレイで構成され、屋外広告のマスコット的存在である「秋田犬」とNIKKEのキャラクターが協力して、複数のディスプレイ間でキャッチボールを行う演出が施されています。
『勝利の女神:NIKKE』は新宿駅東口駅前広場でも3D広告を展開しており、こちらもインパクトのある映像になっています。
池袋 ダークファンタジーADV『悪魔王子と操り人形』映像広告
画像引用元:https://predge.jp/293249/
池袋東口周辺、いわゆる「乙女ロード」近くに設置された『池袋ヒットビジョン』の事例です。
ダークファンタジーADV『悪魔王子と操り人形』のリリース日にあわせて放送されました。この電光掲示板は上下に2枚の大きなディスプレイが設置されており、ディスプレイ間をキャラクターが移動するような大胆な演出も用いられました。
新宿「わんだふるぷりきゅあ!」3D広告
画像引用元:https://natalie.mu/comic/news/576969
新宿にある『クロス新宿ビジョン』、『新宿サザンテラスビジョン』の事例です。
当時テレビ放送されていた「わんだふるぷりきゅあ!」にて、4人のプリキュアが揃ったことを記念し、約1週間広告として放送されました。それぞれのキャラクターが通行人に向けて一言ずつ呼びかけるものになっています。
上野駅 上野広小路口ビジョン 3Dパンダ時報
画像引用元:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1563368.html
上野駅に設置された『上野広小路口ビジョン』の事例です。
1時間ごとに上野の象徴的存在でもあるパンダが、時間を教えてくれます。こちらはNIKKEの事例と同様、曲面のデジタルサイネージを用いており、平面のディスプレイに比べて、より立体的に見えやすい3D広告になっています。
名古屋駅 リニア車両が飛び出す3Dデジタル看板
画像引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD206NO0Q4A820C2000000/
名古屋駅『リニアGATEビジョン』の事例です。
こちらでは、実寸大で再現されたリニアモーターカーを3D広告として表示されています。この事例では平面のディスプレイが利用されていますが、影のつき方や、オクルージョン(奥側にある物体が手前にある物体に被って隠された状態)の再現を工夫することによって、高い立体感を実現しています。
動画:
ブランド広告として企業のマスコットや、プロダクトそのものを3D化
新宿「3D OOH for NIKE Air Max Day 2022」
画像引用元:https://cgworld.jp/article/202211-cgw291-nike.html
ナイキのブランド「NIKE AIR」の記念日に合わせて新宿で放送されました。
ナイキの靴が登場し、ロボットアームによって見た目の異なる靴が次々と製作され、最後にはナイキのロゴが大きくポップアップされます。
新宿 エバー航空 日本就航30周年記念広告
画像引用元:https://www.traicy.com/posts/20240916313010/
エバー航空の日本就航30周年記念に合わせて放送された広告です。エバー航空のキャラクターであるベアが飛び出し、同社が出展する展示会や、期間限定の航空券割引などを紹介しています。
新宿 ZEPETO「2Dアバター」広告
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000103047.html
アバター作成アプリ「ZEPETO」の例です。女子高生のアバターが登場し、不思議の国のアリスをはじめとしたコスチュームを装い、次々と多様な姿に扮していく様子が演出されています。
原宿 BEAMS ブランド広告第3弾
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000110165.html
原宿竹下通りの出入り口そばの『CHANGE ViSiON Harajuku』にて放送された、BEAMSの事例です。
こちらの事例も同社のイメージキャラクターを用いて作成されたコンテンツで、ディスプレイ内に表示されたロゴを中心に、キャラクターが動き回る様子が描かれています。
新宿 SMBCCF 飛び出す「プロミス号」
画像引用元:https://www.nikkinonline.com/article/162854
東京『クロス新宿ビジョン』と大阪の梅田にある『dip ビジョン』にて放送されたSMBCCFの事例です。同社がCMなどに用いている「プロミス号」が登場します。ビルの間を縫うように飛行し、最後にキャッチフレーズが大きく表示されるといった内容になっています。
クリスマスツリーなど、シーズンに合わせた3D広告
大阪ミナミ宗右衛門町 フルラッピング3D広告ビジョン
画像引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000131395.html、https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000131395.html
大阪ミナミ、宗右衛門町に設置された『MONSTER 3D VISION OSAKA』にて、巨大なクリスマスツリーや、桜の木が展示されたものです。
こちらに設置されているディスプレイは、足元から14.5mもの高さがあります。すぐそばまで近寄ることも可能で、SNSへの共有も含めた高い広告効果が見込めます。
またこちらの事例のように、シーズンやイベントに合わせた3Dの広告を表示することで、仮想的な演出がより深く現実世界とリンクし、従来の広告よりも人々に影響を与えるものになり得ます。
まとめ
本記事では、日本国内で展開されている革新的な裸眼3D広告の最新事例を11選ご紹介しました。裸眼3D広告が持つ高い視覚的インパクトや、ブランドイメージ向上、製品プロモーションなど、多様なマーケティング効果を知っていただけたかと思います。
自社のプロモーション施策のアイディア出しなどに役立てましたら幸いです。
palanについて
本メディアを運営する株式会社palanでは、3D広告と組み合わせたARコンテンツのご相談も承っています。
小田急電鉄株式会社・株式会社小田急エージェンシー「新宿サザンテラスビジョン」実証実験
2024年4月に新宿駅南口に新規設置された裸眼3D対応屋外広告媒体「新宿サザンテラスビジョン」を使用した広告の実証実験OOH×XR実証実験に参画しました。
詳細はこちら:https://studio.palanar.com/news/odakyu_OOHXR
XR技術を裸眼3D対応屋外広告媒体と掛け合わせることで、従来の広告にXRによって付加価値を持たせ広告的価値が向上するかを検証するほか、XR技術の発展に向けた技術的課題の洗い出しや屋外広告の新たなルール作りの素地づくりや課題点などを抽出することを目的として実施されました。
Tesla Motors Japan合同会社の協力のもと、ノーコードAR作成ツール「palanAR」を利用し、「新宿サザンテラスビジョン」の映像と組み合わせて体験可能なARコンテンツを制作しました。
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ノーコードAR作成ツール「palanAR」
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