次世代ARグラス「Rokid Max Pro」体験レビュー!

様々なスマートグラス・ARグラスが発表されている昨今。
今回は日本上陸したばかりのRokid社が発表した、次世代ARグラス「Rokid Max Pro」のデモ機に触れる機会に恵まれましたので、装着感や操作感などを体験したレポートをまとめたいと思います!

Rokid Max Proとは?

「Rokid Max Pro」は中国杭州市発祥のRokid社が発表した、新しいARグラスです。

グラス本体は76gと軽量で、処理をになうコントローラーを接続して使用します。また、接続はメガネのツルの部分にコードを挿して行います。

搭載しているチップセットは「Meta Quest Pro」などにも採用されているSnapdragon XR2+ Gen1です。現在世に出ている多くのVR/ARのデバイスはSnapdragon XR2 Gen1が主流となりますが、放熱性などが向上したチップセットであり、様々な処理をこなすことができます。

バッテリー容量は7620mAh大容量。価格は4999元(執筆時のレートで約10万4千円)となります。また、執筆時点で日本での発売は未定です。

発表会の様子。コントローラーの性能がアピールされています。

実際に体験してみました!

操作感

操作はコントローラーでも可能ですが、基本的にハンドトラッキングで行います。Rokid Max Proは単眼カメラなのですが、ハンドトラッキングの精度はかなり良いと感じました。遅延も少なく正確にトラッキングをしています。

時計を見るように、手の甲を見せると手首に時計が出現します。手を開いて閉じる動作で天気予報を見ることも可能。普段使いが意識された自然な動作で、ハンドトラッキングをフルに活かした設計がされています。

コントローラーは表面にボタン、裏面にカメラが搭載されています。

ホームボタンも付いているので、操作に困った時にはボタンを押すだけで簡単に戻ることができます。
また、映像を取得してグラスに投影することも可能です。今回は試すことができませんでしたが、こちらのカメラを使って画像認識が可能とのことでした。

装着感

Rokid Max Proはスタンドアローンであるものの、専用のコントローラーに接続して使用します。処理がコントローラーに集約されているため、グラスを装着した際は非常に軽いと感じました。

30分ぐらい連続で体験していましたが、グラスは額に密着しないこともあり排熱もあまり気になりませんでした。

スマートフォンを接続するタイプのARグラスの場合、スマートフォンが非常に熱くなってしまうこともあります。対してRokid Max Proのコントローラーでは少しだけ熱を持つような状態ではありましたが、快適に操作できました。

ARグラスとしての見え方は?

レンズはよく見ると緑がかっているように見えますが、体験時は気になりません。
デモアプリもいくつか体験してみました!指で押すとボタンが沈んだり、効果音が鳴るなどのフィードバックが多くあり、ハンドトラッキングを活かした設計になっています。

レンズの映像を直接撮影したもの。ボタンが立体的に表示されているのがわかります。

まとめ

Rokidは2018年発売のRokidグラスから数えると、5年ほど研究開発を続けています。
今回体験したRokid Max Proは現在市場に出ているARグラスとして完成度の高いものだと感じました。記事執筆時点では日本での発売や詳細に関して発表されていませんが、続報が待たれる注目の製品です!

参考:
https://www.youtube.com/watch?v=6qh2yuhFtEA
https://jp.rokid.com/pages/about-rokid

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