現在、WebAR技術はスマートフォン上で利用されるコンテンツが主流ですが、“ARグラス”と呼ばれる最先端のハードウェアでもこの技術を活用することができます。
消費者向け端末としてはまだ一般的ではないですが、 そう遠くない未来に、この記事を読んでいるあなたもARグラスを身に着けた生活が待っているかもしれません。
今回ARグラスを初めて知ったという方も、未来の新しい生活を想像しながら一緒に学んでいきましょう!
1.ARグラスとは?
“ARグラス”はAR技術を活用したメガネ型の端末です。
スマートフォンでAR技術を活用した場合、画面に映るカメラの映像上でバーチャルな視覚情報を重ねます。
しかし、メガネ型の端末であるARグラスでは、私たちが目で見ている現実世界の景色に、バーチャルな視覚情報を重ねることができます。
国内大手キャリアも
KDDIは中国nreal(エンリアル)と戦略的パートナーシップを締結 、またNTTドコモは米Magic Leapと資本・業務提携するなど、国内でも5Gサービスの開始に伴いARグラスを活用する動きが出ています。
実は最近のdocomoのテレビCMでもMagic Leapが登場しています。
ARグラスのメリット
ARの機能そのものはスマートフォンでも扱うことが可能ですが、メガネ型の端末になる事によって様々なメリットが生まれます。
・拡張現実を直視することができる
・身に着けることができる
・視覚情報から受動的な体験が可能になる
スマートフォンとメガネ型端末では、ウェアラブルかどうかという点で大きな違いがあります。
スマートフォンでは”コンテンツを体験しよう”という意思の下での能動的な体験が多いですが、ウェアラブルなARグラスでは、カメラの様々な視覚情報からコンテンツを起動するなど、受動的な体験も増えていくと考えられます。
2.ARグラスの種類
現在は開発者向けの端末がほとんどですが、ARグラスにも様々な端末が存在します。中には、近い将来消費者向けに販売されるものもあります。
nreal light
KDDIとパートナーシップを締結した中国nrealが開発したARグラスです。
88gという軽さや、通常のメガネに近いファッショナブルなデザインが注目を集めています。
また、現在は開発者向けに販売を行っていますが、年内に消費者向けに$499で販売を行う予定とのことで、他の端末と比べ安価な部分も注目されています。
MagicLeap1
NTTドコモが提携を行った米MagicLeapの開発したARグラスです。
端末の大きさ、重さの面ではnrealに劣りますが、SLAMの安定感(ARで表示されているオブジェクトのブレ)は現状MagicLeapのほうが優れています。
HoloLens2
Microsoftの開発したARグラスです。
作業効率化など業務中での利用が想定されており、$3500(デバイスのみ)という価格からも、 エンタープライズ向きの端末となっています。
3. ARグラスで体験するWeb技術
ここまでARグラスについての紹介をしてきましたが、ARグラスではどのようなWebARが体験できるのでしょうか?
いくつかの事例をご紹介します。
Helio(MagicLeap)
“Helio”は、MagicLeap1に含まれるWebブラウザです。
MagicLeap1から見えるAR上でWebブラウザを扱えることはもちろんですが、Lumin Web Platform内のjsライブラリを活用することで、Webコンテンツ内に3Dの演出を加えることなどが可能です。
Nebula(nreal)
“Nebula”はnreal light向けに提供されているシステムで、Androidのあらゆるアプリケーションをnreal light上で体験することができます。
もちろんChromeなどのWebブラウザも利用可能で、Nebulaの特徴の1つである「リアルタイムでの共有」を活用することで、同じAR空間を共有して、複数人で画面を閲覧することなども可能です。
参照:Nebulaの概要
4.WebARを体験してみる
今回はARグラスを用いた、WebARの活用事例をご紹介しました。
現在WebARはスマートフォンでの活用が盛んで、eコマース、イベント、ゲームといったあらゆる分野で活用されています。
そこで、実際にスマートフォン向けのWebARのコンテンツを制作し、体験できるツールをご紹介します!
palanAR
こちらの“palanAR”では、誰でも簡単にWebARコンテンツを制作することが可能です。
チュートリアル動画を参考にしながら、WebARの世界を体験してみましょう!