WebARとは

皆さんは“WebAR”という技術をご存じでしょうか?

現在この技術は、AR(拡張現実)技術をWebブラウザ上で実現できることから、新たな体験を生む可能性として注目を集めています。

そこで今回は「誰でも分かる入門編」と題して

・そもそもARとは何か
・WebARとは何か (ARとの違い/メリット)
・どんな活用事例があるか

といった点についてご紹介します。

記事の最後では実際にWebARを体験いただけますので、この記事を読めばWebAR入門は完璧です!
是非一緒にWebARについて学んでいきましょう!

1.ARとは?

WebARについて知る前に“ARとは何か?”ということについて学んでおきましょう。

AR“Augmented Reality”の略称で、日本語訳としては“拡張現実”と呼ばれます。また、この技術を用いた例としては、スマートフォンゲームの“Pokémon GO”が有名です。

このゲームでは、スマートフォンのカメラ映像からは、目の前の現実にあたかもポケモンが存在するかのように見ることができます
(ARのシーンは0:35~)

このような“現実世界にバーチャルな情報を重ねて表示する技術”AR(拡張現実)と言います。

その他のAR活用事例

Pokémon GO以外の例としては“Minecraft Earth”“Google Map”などが挙げられます。

Minecraft Earth(ARのシーンは0:15~)

Google Map(ARのシーンは2:50~)

2.WebARとは?

AR(拡張現実)“現実世界にバーチャルな情報を重ねて表示する技術” でした。

そして、前述した“Pokémon GO”“Minecraft Earth”といったコンテンツは、全てアプリ上で動作しているものです。

それに対して“WebAR”は、AR技術をアプリ上ではなく”Webブラウザ上”で実現する技術となります。

ARと比較したメリット

WebARを、アプリを用いた通常のARと比較したときのメリットをまとめると次の3つになります

WebAR メリットまとめ
1 . アプリのインストールが不要
2 . SNSで拡散しやすい
3 . アップデートがしやすい
(開発者)

WebARはアプリ上ではなく、Webブラウザ上で動作するため“インストール”という工程を踏むことなく、コンテンツを体験することが可能です。

私たちが普段Webサイトを見る時と全く同じ手軽さでARコンテンツを体験し、またそのURLを拡散するだけで、他の人も簡単に同じコンテンツへアクセスすることができます

3.WebARの活用事例

ここからは、実際にどのような場所でWebARを活用できるのか、いくつかの例をご紹介します

1.イベント

こちらは、2019年に行われた横浜でのイルミネーションイベント“NIGHT SYNC YOKOHAMA 2019”です。このようなイベントの場でもWebARが活用されています。

このイベントでは、イルミネーションの光の演出に加えて、現実の人々の様子とリンクした、バーチャルな演出をWebAR上で鑑賞することができます

アプリのインストールが不要なことから、このようなイベントに訪れた際も、QRコードの読み取りだけで即座に体験が可能です。

(WebAR部分は0:43~)

2.Eコマース

こちらは、家具を紹介するサイトの中でWebARを活用しています。

Webサイトで家具や家電等を調べている際「実際に置いたらどのくらいの大きさかな?」と気になることは多くあると思います。

そのような時にサイトに記載された商品から直接、WebARで家具を配置できたらとても便利です。実際に家具を置くように、購入後のイメージを掴むことができます。

3.名刺

前述した2つは、イベント、Eコマースと企業向けの活用事例でしたが、WebARは個人の演出としても利用できます

その代表例が“名刺”です。
コンテンツへアクセスするためのQRコードを名刺に印刷するだけで、名刺を交換した際に誰にでもすぐに体験してもらうことができます

普通の名刺にWebARで少し演出を入れるだけでも、話のきっかけができるかもしれません。
このようなコンテンツを個人でも簡単に作れるサービスを、最後にご紹介します。

4.WebARを体験してみる

ここまでご紹介したようなWebARコンテンツを制作する場合、本来はある程度の開発スキルが必要です。

そこで今回は、誰でも簡単にWebARコンテンツを制作できるサービス“palanAR(パラナル)”をご紹介します。

もちろんこちらは基本無料で利用可能ですが、企業様など、規模に合わせたプランもございます
お気軽にお問い合わせください。

活用事例でご紹介した“WebAR名刺”も、palanARで制作可能です。
こちらのチュートリアル動画を参考に、是非体験してみて下さい!

https://palanar.com/