2022年3月10日（日本時間3月11日）、ポケモンGOやPikmin BloomなどARプラットフォームのNiantic社が、WebAR開発プラットフォームの8th Wallの買収を発表しました。
買収金額は現時点では公表されていません。
WebAR開発プラットフォームとしてトップシェアを誇る8th Wall社を買収することにより、Niantic社の進める「現実世界のメタバース」と呼ぶAR開発者向けプラットフォーム「Lightship」をより加速させることになりそうです。
Nianticとは
Niantic, Inc.（ナイアンティック）は、位置情報アプリや位置情報ゲームを製作しているアメリカの企業です。
ポケモンGOやピクミン ブルームをはじめとした位置情報アプリを提供しています。
また、2021年にはLightshipを発表し、AR開発プラットフォームとして多くの開発者にSDKを提供し、AR開発者を巻き込む経済圏を確立しようとしています。
8th Wallとは
8th WallはWebAR開発プラットフォームを提供しているアメリカの企業です。
Webブラウザ内で実現する高度な認識エンジンを持ち、WebARにおけるリーディングカンパニーとして多くの実績を持ちます。
日本国内ではトヨタ自動車、Sony Pictures（ソニー・ピクチャーズ）、海外ではNike（ナイキ）、Porsche（ポルシェ）、Burger King（バーガーキング）、General Mills（ゼネラル・ミルズ）、British Gas、Heineken（ハイネケン）、McDonald’s（マクドナルド）、Swiss Airlines（スイス航空）、Red Bull（レッドブル）、Adidas（アディダス）、COACH（コーチ）などの名だたるトップブランドへWebAR体験を提供してきました。
また、2021年には本メディアを運営しているpalanが8th Wallのオフィシャルパートナーとして認定されています。
今後について
8th Wall社がNianticのグループに参画することで、Nianticはモバイルアプリケーションだけではなく、WebARにおいてもAR開発者のスタンダードを目指していくでしょう。
また、8th Wall社の持つ高度なAR技術によりNiantic社の目指すLightshipプロジェクトが加速していきそうです。
